弥生中期の竪穴住居、2例目の焼け跡出土
2008年12月11日
有年牟礼・井田遺跡で発掘された弥生中期の焼失住居跡。何らかの理由で集落を廃絶した可能性がうかがえるという
同遺跡は区画整理事業に伴う試掘で平成15年に存在が判明。道路になる部分約2400平方メートルを対象に昨年11月から本格的な調査を行っている。
今回発見された住居跡は直径約6メートルの円形。いっしょに出土した土器片が示す年代などから、1例目の住居跡とほぼ同時期とみられる。炭化した木材と赤茶に変色した焼土の状態も同様だった。
炭面の上に焼けた土が重なっていた点も共通。竪穴住居は茅葺きだったとするのが定説だが、茅に土をかぶせた土葺き構造の可能性があるという。また、焼け跡に完全な形の土器が見当たらないことから、「必要な物を持ち出した上で意図的に燃やしたのでは」と推測できる。
市教委では今後、焼けた木材の鑑定や放射性炭素による年代測定でさらに分析を進める予定。荒木幸治学芸員は「ムラが廃絶した謎を解く手がかりになるかも」と話している。
現地説明会は午後1時から。少雨決行。当日はJR有年駅で案内地図を配る。問合せは市教委文化財係Tel43・6962まで。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2008年12月13日(1826号) 1面 (7,334,444byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
日本社会福祉学会の学術賞に中村剛教授 [ 文化・歴史 ] 2015年09月12日市美術展の作品搬入は9月27日 尾上松之助の忠臣蔵 幻のフィルム発見 [ 文化・歴史 ] 2015年09月09日御崎の米谷さん たつの市美展で市長賞 [ 文化・歴史 ] 2015年09月08日『赤穂の民俗』全11巻を電子化 [ 文化・歴史 ] 2015年09月06日周世の神護寺が老朽化で全壊 女性たちの合同絵画展 [ 文化・歴史 ] 2015年09月01日『うね文芸』節目の150号 [ 文化・歴史 ] 2015年08月31日浦島太郎や桃太郎の心中考察 林鶴雄が描いた「懐かしい風景」 [ 文化・歴史 ] 2015年08月28日有年公民館で音楽のつどい 市民文化祭、短歌・俳句を募集 赤穂の移民が創始「青島の盆踊り」復活 [ 文化・歴史 ] 2015年08月21日23日は新田で「たくみさん」 アマ写真家「日本の滝展」 [ 文化・歴史 ] 2015年08月18日
コメントを書く