N95マスク アルコール消毒はNG
2020年04月27日
医療用にも使用されるN95マスクに消毒用アルコールをかけると、マスクの性能が著しく劣化するという検証結果がこのほど明らかになった。検証した専門家は「N95マスクのアルコールによる消毒は禁忌」と注意を呼び掛けている。
検証実験を行ったのは国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長を務める西村秀一氏。
実験では、(1)N95マスク (2)強力な蛍光管UV消毒装置のUVライトに20分間暴露させたN95マスク (3)75%アルコールをたっぷり噴霧し、37度で2時間以上乾燥させたN95マスクーの3種類を用意。密閉された実験室内に噴霧したインフルエンザウイルスを人の安静時の呼吸スピードを想定して回収し、マスクを通過した空中浮遊粒子に含まれる活性インフルエンザウイルスの量を測定することで、マスクの消毒がその素材性能に及ぼす影響を調べた。
その結果、通常のN95マスクのウイルス通過率が1%だったのに対し、UVライトに暴露させたものは8%に上昇。アルコールを噴霧したものは35%まで性能が低下したという。
また、同じ実験をサージカルマスクでも行ったところ、ウイルス通過率は通常のサージカルマスクで4%、UVライトに暴露させたものは6%、アルコールを噴霧したものは12%となったという。
空中浮遊粒子(粒子径0・3マイクロメートル以上)の通過率を調べた実験でも、アルコールを噴霧したN95マスクは14・1%で、通常のN95マスク(0・2%)やサージカルマスク(3・7%)よりも大幅な性能の劣化が示された。
検証結果について西村氏は、「粒子捕集の多くの部分が素材の目の細かさによっているのではなく、静電気等の分子間力によっているため、アルコールが静電気成分を弱めるなどの働きをしたものと考えられる」と考察。「N95マスクはアルコール消毒を避けるべき」と警鐘を鳴らしている。
また、空中浮遊粒子がマスク素材を通過する率が、吸引速度が速いほど高くなるとし、「マスクを着用したときは走らないで」と呼び掛けている。
実験は今月22日に行われ、西村氏は「一日も早く医療現場に伝えるべき」とし、論文での発表ではなく、医療専門誌『日経メディカル』に緊急寄稿した。
検証実験を行ったのは国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長を務める西村秀一氏。
実験では、(1)N95マスク (2)強力な蛍光管UV消毒装置のUVライトに20分間暴露させたN95マスク (3)75%アルコールをたっぷり噴霧し、37度で2時間以上乾燥させたN95マスクーの3種類を用意。密閉された実験室内に噴霧したインフルエンザウイルスを人の安静時の呼吸スピードを想定して回収し、マスクを通過した空中浮遊粒子に含まれる活性インフルエンザウイルスの量を測定することで、マスクの消毒がその素材性能に及ぼす影響を調べた。
その結果、通常のN95マスクのウイルス通過率が1%だったのに対し、UVライトに暴露させたものは8%に上昇。アルコールを噴霧したものは35%まで性能が低下したという。
また、同じ実験をサージカルマスクでも行ったところ、ウイルス通過率は通常のサージカルマスクで4%、UVライトに暴露させたものは6%、アルコールを噴霧したものは12%となったという。
空中浮遊粒子(粒子径0・3マイクロメートル以上)の通過率を調べた実験でも、アルコールを噴霧したN95マスクは14・1%で、通常のN95マスク(0・2%)やサージカルマスク(3・7%)よりも大幅な性能の劣化が示された。
検証結果について西村氏は、「粒子捕集の多くの部分が素材の目の細かさによっているのではなく、静電気等の分子間力によっているため、アルコールが静電気成分を弱めるなどの働きをしたものと考えられる」と考察。「N95マスクはアルコール消毒を避けるべき」と警鐘を鳴らしている。
また、空中浮遊粒子がマスク素材を通過する率が、吸引速度が速いほど高くなるとし、「マスクを着用したときは走らないで」と呼び掛けている。
実験は今月22日に行われ、西村氏は「一日も早く医療現場に伝えるべき」とし、論文での発表ではなく、医療専門誌『日経メディカル』に緊急寄稿した。
<前の記事 |
[ 社会 ]
ひきこもり 言ってはいけない言葉とは [ 社会 ] 2020年11月23日70代男性が新型コロナ感染 中等症 [ 社会 ] 2020年11月23日赤穂健福事務所管内で10代男性感染 [ 社会 ] 2020年11月22日戦後75年 戦没者追悼し平和誓う [ 社会 ] 2020年11月22日紙芝居で「オレンジリボン運動」PR [ 社会 ] 2020年11月21日総重量480キロの塩で海の夕景アート [ 社会 ] 2020年11月21日赤穂健福事務所管内で新規患者2人 [ 社会 ] 2020年11月20日《市議選2021》元市職員の中谷行夫さん 立候補表明 [ 社会 ] 2020年11月20日赤穂健福事務所管内で1人感染 [ 社会 ] 2020年11月19日中3で防災士合格 西播磨で最年少 [ 社会 ] 2020年11月18日赤穂健福事務所管内で1人感染 [ 社会 ] 2020年11月17日ドローンとヘリも活用 千種川で救助訓練 [ 社会 ] 2020年11月15日赤穂健福事務所管内で1人感染 [ 社会 ] 2020年11月14日赤穂健福事務所管内居住の20代男性感染 [ 社会 ] 2020年11月13日赤穂健福事務所管内で新規感染2人 [ 社会 ] 2020年11月12日
コメント
0 0
投稿:知らなんだ 2020年04月28日コメントを書く