千種川 水質改善も多様性は悪化
2020年08月12日
47冊目となった報告書『千種川の生態』
調査は昨年9月から10月にかけて宍粟から赤穂まで同川流域5市町の計51地点で299人が参加して行われた。1地点当たりで採集された平均個体数は76・1匹(前年65・8匹)で2年ぶりに増加したが、種類数は前年の7・6種類からさらに減少した。
採集された水生生物に基づく4階級の水質判定では、16地点で「1」(きれい)と判定。「3」(きたない)や「4」(大変きたない)と判定された地点はなかった。赤穂市内6地点(有年橋、北畠、高雄、下高野、加里屋川、大津川)はいずれも前回と変わらず「2」(少しきたない水)と判定された。
長年調査に関わっている「千種川圏域清流づくり委員会」の横山正さんは報告書で、「近隣の他の河川の汚れ具合と比較すれば、依然として上流から下流まできれいな水が流れており、少しずつ水害や河川工事の影響から回復傾向が見られる」としながらも、「本来の千種川の豊かさは徐々に損なわれてきている」と考察している。
調査は千種川の水質と生物多様性を調べるために流域のライオンズクラブと児童生徒によって1973年から毎年続けられ、昨年の実施で昭和、平成、令和と3時代にまたがる活動となった。報告書は赤穂市立図書館で読むことができる。
<前の記事 |
[ 社会 ]
電力も地産地消へシフト [ 社会 ] 2012年05月15日津波からの避難場所を考える [ 社会 ] 2012年05月13日砂浜にぬかるみ、立ち入り禁止 [ 社会 ] 2012年05月12日スーパーでも「広報あこう」 [ 社会 ] 2012年05月11日震災がれき「受け入れ不可」と判断 [ 社会 ] 2012年05月10日坂越のみこしで石巻の子ら笑顔 堀部安兵衛のふるさとへ赤穂から“助太刀” [ 社会 ] 2012年05月09日商議所青年部会長に宮本氏 [ 社会 ] 2012年05月03日地域運動会で防災レース [ 社会 ] 2012年05月02日出る杭大会で赤穂の2団体入賞 [ 社会 ] 2012年05月01日息のむ恐さ、誓教寺の地獄絵 [ 社会 ] 2012年05月01日元消防分団長の粟井さんに瑞宝単光章 [ 社会 ] 2012年04月29日酪農家の丸尾さんに黄綬褒章 [ 社会 ] 2012年04月28日介護施設に“教室”再現「おとなの学校」 [ 社会 ] 2012年04月28日原発から自然エネルギーへ [ 社会 ] 2012年04月28日
コメントを書く