自宅のように 地域の居場所「みんなのいえ」
2020年11月28日
一戸建て古民家を活用して開設した地域の居場所「みんなのいえ」
築80年の一戸建て古民家を活用し、温かみのあるたたずまい。赤穂市から委託を受けて運営する市社会福祉協議会が利用を呼び掛けている。
市のひきこもり対策推進事業の一環。今年2月まで高齢者デイサービス施設として使われた木造2階建て民家を利用して10月にオープンした。大型テレビとソファーがある和室や床の間のある談話室、離れの座敷のほか、中庭に面した渡り廊下にもテーブルといすを置き、気に入ったスペースで読書やゲームして過ごせる。
開設日には看護師や介護福祉士の資格を持つスタッフが2人常駐し、話し相手になったり、一緒にお茶を飲んだりするほか、希望すればキッチンで料理やお菓子づくりを楽しんだり、裏庭の菜園で野菜づくりを体験したりすることも可能だ。
国が2015年に15〜39歳を対象に実施した調査では、ひきこもり状態にある人は全国で約54万人。40〜64歳対象の昨年度調査では約61万人と推計された。赤穂市に置き換えると「400〜500人」がひきこもり状態にあると推定されるという。本人だけでなく、家族も家に閉じこもりがちになってしまうケースもあり、支援のあり方が社会的な課題となっている。
そうしたニーズを踏まえ、「みんなのいえ」では当事者の家族からの相談にも応じる。市社協は「自宅とは別の、もう一つの居場所として使ってもらえれば。家族同士が悩みを打ち明けたり、情報交換したりする機会も提供していきたい」と話している。
「みんなのいえ」(塩屋656の17、近くに駐車場あり)は月・水・金(祝日と年末年始を除く)の午後1時〜4時に開所。また、毎月第4木曜日は家族向けの相談会を開く。いずれも予約不要。問い合わせは市社協Tel42・1397。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2020年11月28日号(2394号) 1面 (4,108,793byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
“義愛”でいじめをストップ 「傾聴」で反抗期をクリア ソロプチミスト西播磨の新役員 [ 社会 ] 2011年09月06日赤穂市の「土砂災害警戒情報」解除 [ 社会 ] 2011年09月04日赤穂市に「土砂災害警戒情報」 [ 社会 ] 2011年09月03日各地区公民館に避難所開設 [ 社会 ] 2011年09月03日「のど自慢」は台風で中止 [ 社会 ] 2011年09月03日台風に備え、防潮ゲート閉鎖 [ 社会 ] 2011年09月02日さらなる発展誓い、市制60周年式典 [ 社会 ] 2011年09月01日東南海・南海地震に備え、防災総合訓練 [ 社会 ] 2011年08月29日目坂のがけ崩落、市道の一部「封印」方針 [ 社会 ] 2011年08月27日忠臣蔵新聞の有政さん、惜しまれる急逝 [ 社会 ] 2011年08月27日岩手・一関市から「感謝のまとい」 [ 社会 ] 2011年08月23日家屋被害調査士を多賀城市へ派遣 [ 社会 ] 2011年08月22日「九条の会」が教科書選定に「申し入れ」 [ 社会 ] 2011年08月17日
コメントを書く