生活困窮世帯に無償で食料を届けるボランティア団体「フードバンクあこう」が一人暮らし学生向けに今年から月１回実施している食料配布会が１２日、中広の赤穂市総合福祉会館であり、過去最多の１０７人が利用した。
　同団体は、一人暮らし学生を対象にした食料配布会を１月から毎月第２月曜日に実施。携帯電話のショートメールで予約を受け付け、企業や個人などから提供された食品を分配している。これまでは１０～１５人の利用だったが、今回は新学期が始まったこともあり急増。「あこう子ども食堂」などの支援を受け、白米やインスタントラーメンなどを準備した。
　会場には、事前に利用を申し込んだ大学生や専門学生が順次来場。一人分ずつ袋に仕分けされた食料を受け取った。コロナ禍でアルバイトの回数が減ったという男子学生（２１）は「収入が減った分、食事の量をがまんしていたので助かります。ありがたいです」と感謝した。
　授業と重なるなどで当日受け取れなかった学生１２人には１３日に受け渡す予定。米家邦洋代表（７０）＝西有年＝は「希望者に行き渡る量を用意できてよかった。今後もできる限り支援を続けたい」とし、食料の寄贈を呼び掛けている。連絡先はTel０９０・１１５３・２６１１。

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