高齢者ワクチン 赤穂市にも6月中に必要数
2021年06月12日
しかし、現行の接種体制では接種を希望する高齢者への接種完了は早くても9月までずれ込む見通しで、市民から不満や市へ説明を求める声が上がっている。
市によると、赤穂市の65歳以上人口は1万5910人。全員の2回接種に必要な3万1820回分のワクチンを確保するには、1箱1170回分のファイザー社製ワクチンが28箱必要となる計算だ。
赤穂市には4月に1箱、5月に13箱が配送済み。市によると、6月中旬に6箱、同月下旬に8箱が届くことが確定したといい、累計で28箱になる見込みとなった。兵庫県は「当初は感染者が多いところに前倒しで配分したが、7月末までに高齢者への2回接種を終えるという国の方針に基づき、6月末の時点で65歳以上高齢者の2回接種に必要な数が届くように配分した」(県ワクチン対策課)と説明した。
一方、今後全国で本格化していく64歳以下の接種へ向けた7月中の配分について厚生労働省は、国全体で調達見込みの2万箱程度のうち1万6000箱を「12〜64歳人口を踏まえて各市町村への配送量が可能な限り均一となるよう配分」した上で残り4000箱を「調整枠」とし、「接種実績も考慮」して割り当てる方針を明らかにした。県も「基本的には国の方針を踏襲することになる」としており、今後は接種が進んでいる市町には調整枠から配分が上積みされ、結果的に自治体間で接種完了時期に開きが生まれそうだ。
同省が4日に公表したワクチン基本配分計画では、赤穂市への7月中の基本計画枠(希望すれば必ず割り当てられる箱数)は「6箱」となっている。調整枠からの上積みについて市は難しいとみており、「供給量を踏まえて接種券の発送スケジュールを考えていく」(新型コロナワクチン接種対策室)と話している。
以下は読者から赤穂民報に寄せられたワクチン接種に関する意見、要望を基に同対策室へ取材した主なやり取り。
――集団接種会場をもっと多く開設できなかったのか
「公民館での接種も検討したが、重篤な副反応が起きた場合に病院のようには対応できない。配送時に振動を与えてはいけないことや保管などワクチンの取り扱いの点もあり断念した」
――病院ではない「すこやかセンター」でも集団接種をやっている
「医師を3人配備して重篤な副反応があった場合も対応できるようにしている。また、すこやかセンターは基本型接種施設のためディープフリーザーがあるが公民館にはない」
――赤穂市は「7月中に新たな予約枠は設定しない」との方針だが、他の自治体では予約枠を追加しているところもある
「例えば、すでに8月で予約している人よりも、後から予約する人の方が早い日程になってしまう。不公平になるため追加は考えていない」
――他の自治体は個別接種を実施しており、ワクチンの冷蔵保管は従来の「5日間」から「1か月」に延長された。今からでも追加できるのでは
「65歳以上高齢者については、当初から集団接種で実施する方針で進めており、今から方針転換するのは難しい。すでに医師会には集団接種に協力を得ており、輪番も決まっている。日程的に組むのが難しい」
――赤穂市が決めた方針なので変更しようと思えばできるはず。個別接種について市民からの要望を踏まえて市長から指示はないか
「市民からさまざまな意見をいただいている。高齢者への接種において途中から切り替えるという指示は受けていない。64歳以下については協議している」
――赤穂市はどのようなスタンスでワクチン接種計画を策定したのか
「安全性と公平性を重視した。医師会からも、初めてのことなので安全性を重視しようという助言を受けた」
――市の考え方やワクチンの供給状況などを市のホームページに公表するなど、もっと市民への情報提供や説明に努めるべきではないか
「ご意見として検討したい」
――西播磨の他の自治体では65歳以上への2回接種率が7月末までに80〜90%台に達する見込みの中、赤穂市は43%にとどまっている。市民にはどのように説明しているか
「努力が足りなかったというか、見たままの数字なので何とも言いづらい」
――すでに予約した人が、もっと早い日程でキャンセル枠がないか確認したくても、ネットで確認できないシステムになっている
「認識している。システムを修正できないか確認してみる」
――ネットで予約した人が予約を取り直すには、元の予約枠をネットでキャンセルしなければならない仕組みになっている。コールセンターへの電話でキャンセルと取り直しを一括で手続きできるようにならないか
「できるかどうかわからないが、一度確認してみる」
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2021年6月12日号(2420号) 1面 (4,867,778byte)
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コメント
記事にある「1か月」の期限は、ワクチン解凍後に冷蔵(2〜8度)で保管する場合の有効期間です。冷凍状態の有効期間はさらに長く設定されています。
ワクチンメーカーが公表している資料によれば、ファイザー社製ワクチンの有効期間はマイナス90〜60度の冷凍状態で「製造から6か月以内」となっています。兵庫県によると、「海外からの輸入と国内輸送にある程度の時間を要するが、各自治体に届いた時点で有効期間が少なくとも2か月以上残るように配送している」(ワクチン対策課)とのことです。
6月中に赤穂市に届くワクチンの有効期間がいつまでなのかは「現時点ではわからない」とのことでした。
0 0
投稿:赤穂民報 2021年06月16日1 0
投稿:赤穂市内高齢者 2021年06月16日こう書くと、
他の地域と違って… 言い訳するんでしょうが。
知恵が無いなら各々地域のやり方調べて真似をして。
それでも無理なら、近隣地域に応援をお願いして。
高齢者の目標7末となっているんです。
無理だと言わず努力し続けるしか無いのです。市の職員なんですから
31 0
投稿:知恵 2021年06月13日何が正解か?
行政がどうこうと言う前に、打つも打たないも基本自己責任だということを忘れてはいけません。
18 0
投稿:桜 2021年06月12日兵庫県明石市は9月中にも全市民ワクチン2回接種終了へ 異例「3カ月前倒し」実現のワケ(日刊ゲンダイDIGITAL) https://news.yahoo.co.jp/articles/3d94e0e7d8fb113c2a3d8dad0500ec36516d2c96
同じ兵庫県内でこんなにも違うのか…
神戸の方では大学や企業での接種も予定されてるようですが
赤穂ではその予定もないのでしょうか。
色々策はあると思います。
大変だと思いますが、頑張ってもらいたいです。
19 0
投稿:すごい! 2021年06月12日いますが、そんな事を言っていたら他の自治体は、どうなのですか?(姫路とか)
おそらく何処でも工夫していると思います。
赤穂ならば市民病院や中央病院で 解凍、希釈、混和、注射器への充填を行い、
任意の場所へワクチン入り注射器を自動車で運べば良いと思います。そして会場
の冷蔵庫で保管して6時間以内に使用する。余れば誰でも良いので近くの人に
接種する。特に難しい事は、無いはずです。
日頃、行政は、防災といって色々と御金を使いますが、未来への投資も結構ですが
コロナ感染は、目の前に有る危機なのです。出来ない言い訳を並べるより創意工夫
臨機応変の精神で改善策を叩き出すべきと思います。こんな事では、コロナ以外の
大災害が起きても市は、頼りにならないかも知れませんね。
34 0
投稿:ねこ 2021年06月12日13 0
投稿:てっちゃん 2021年06月12日赤穂市の方針が良くわかりました。
現状、赤穂市に期待するのは、64才以下の接種券を早期に発行して貰うことです。
赤穂市での接種は諦めました。
赤穂市で順番待つより、集団接種会場の方が早そうです。
個人の感想ですが、
「市民が思っているほど、市長以下、市職員の方々はそれ程、コロナに関心が無いのかな?
まあ、テレビなどで過度な煽り記事なんかが放送されてたりするし、心配せんでええよってことかな?」
赤穂市さん、接種券宜しくね
36 0
投稿:50代トラックドライバー 2021年06月12日ここまで遅れてしまってたら、64歳以下のワクチン確保(調整枠分)も難しそうですし。
打ちたい人がなるべく早く打てるよう、お願いしたいですね。
34 0
投稿:むむむ 2021年06月12日副反応に関しては、救急車含め赤穂市二大病院の医療をもう少し頼るしかないと思います。順番抜かしに関しては、1.2ヶ月の不平等性に関しては、さほど高齢者は気にしていない(順番が確実に回ってきさえすればそれでよいと考えている方が多い)と思いますが、今となっては赤穂市の65歳以下がこれほど後ろへずれ込むことが確定したことを問題としてほしいです。今となっては、65歳以上の8月予約者が、仮に急遽設けられたとする6.7月枠による順番抜かしを市全体で容認する雰囲気作りが大事なのではないかと思います。みんなで第5波に備えるべきだと思います。
13 0
投稿:なんにせよ 2021年06月12日なので65歳以下にも早急にワクチン接種券を配っていただきたい。
赤穂独自基準ではなく、国の指標に従ってほしい。
37 0
投稿:忠臣蔵のふるさとが 2021年06月12日コメントを書く