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市民病院 経営形態含め抜本的見直しへ

 2021年08月18日 
経営形態の変更も含めた抜本的な経営見直しに着手されることになった赤穂市民病院
 慢性的な赤字経営が問題となっている赤穂市民病院について、赤穂市は18日、抜本的な経営の見直しを検討するための外部有識者委員会を設置すると発表した。

 独立行政法人化や指定管理者による運営、あるいは民間譲渡への経営形態の変更も含めて議論するとしている。

 同日開いた臨時記者会見で牟礼正稔市長は、「2019年度終盤から拡大した新型コロナウイルス感染症により、入院・外来ともに患者数が減少に転じ、医業収益の減少となった」と説明。20年度決算見込みは16年連続の赤字となるだけでなく、収支が前年度から約2・2億円悪化し、19年度決算では約1・4億円だった資金不足(債務不良)が約8・5億円に膨らむ見通しを明らかにした。

 同病院の試算では、資金不足比率は19年度の1・8%から20年度は11・2%に悪化する見込み。10%を超過した場合は起債発行に総務省の許可が必要となり、「資金調達が困難になる」(喜多晃事務局長)という。

 牟礼氏は「現在の経営状況のままでは、資金不足の解消は困難と見込まれる」とし、外部有識者による「赤穂市民病院経営検討委員会」を設置し、経営形態の変更も含めた抜本的な経営見直しに着手する。

 検討委では市民病院を取り巻く医療環境や今後の西播磨圏域の医療需要見込み、市民病院の経営状況を踏まえ、同病院のあり方を協議する。8月23日(月)の初会合から4回程度の会合を開き、年内を目途に報告書をまとめる予定。「自由闊達な議論を行うため」として非公開で行い、協議資料と議事録は報告書提出時に公開するという。

 同病院の経営をめぐっては、昨年5月から12月にかけて開いた庁内プロジェクトチームの検討結果を踏まえ、市が今年3月の第1回定例会で「引き続き公立病院のまま経営改善に努める」との方針を示したばかりだった。

 半年足らずで方針を転換したことについて、牟礼氏は「19年度はかなり収益が好転していたが、コロナによる診療控えで予想以上に収益が悪化した」と釈明。経営見直しに関する見通しを問われ、「経営形態によっては職員の処遇の問題も出てくるので、軽々に申し上げることはできないが、これだけ資金不足になれば詰めた議論が必要ではないか」と認識を語った。年内に報告書を受け取る予定について、「来年度当初予算に反映できるものは反映したい。人事上の問題もあるが、できることから取り組んでいきたい」と述べた。

 検討委の委員は次のとおり。敬称略。
 ▽大木善夫(赤穂商工会議所会頭)
 ▽元佐龍(兵庫県健康福祉部健康局医務課長)
 ▽古城資久(医療法人伯鳳会理事長)
 ▽佐藤二郎(兵庫県済生会常務理事兼事務局長)
 ▽中村隆彦(赤穂市医師会会長)
 ▽平田健一(神戸大学大学院医学研究科内科学講座循環器内科学分野教授)
 ▽藤井隆(赤穂市民病院院長)
 ▽藤本大祐(赤穂市副市長)
 ▽平家俊男(兵庫県立尼崎総合医療センター院長)
 ▽村上早百合(神戸新聞社執行役員姫路本社代表)
 ※オブザーバー:兵庫県企画県民部企画財政局市町振興課(市町財政)
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掲載紙面(PDF):
2021年8月21日号(2428号) 1面 (4,269,675byte)
 (PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)


コメント

救急の受け入れ掲載されていましたが、数だけでけではなく夜間土日祝日盆正月にどれだけ受けけいれてるかが問題です。24時間365日受け入れ体制をとっておくのに多額の経費が必要ですす。

3  3

投稿:ペースメーカー 2021年09月20日

委員会は、「今の体制で立て直しを図る」などとお茶を濁さずに、抜本的な改革を進めるように具申して下さい。今の不振は、医師の不足と質の悪さであり、改善すればできるはずです。市民が第一に選ばないような病院なら、いっそのこと潰してしまって、患者を他の民間病院で分ける事が一番の策かもしれません。それも含めて真剣に検討して下さい。

11  7

投稿:去年から赤穂市民 2021年09月02日

 救急患者の受け入れに関する投稿を数多くいただいていますが、裏付けのない内容が含まれているものは表示できません。

 なお、赤穂市内の医療機関では公立病院も民間病院も救急を受け入れています。一般論としては、いずれの病院も可能なかぎり救急を受け入れていますが、搬送が重なって受け入れ能力を超えた場合などには受け入れを拒否するケースもあります。

 ちなみに、2020年中の赤穂市消防本部による救急の概況は次のようになっています。
救急出場件数:2498件
搬送人員総数:2347人
赤穂市民病院:1357人(57・8%)
赤穂中央病院: 739人(31・5%)
管外など:   251人(10・7%)

8  7

投稿:赤穂民報 2021年08月21日

規模縮小、科の整理などマイナス方向に考えるのは良くない。邉見名誉院長が著書で書かれてるように、病床が埋らない時は、紹介してくれる医院を廻ったとあります。今の先生方にそれだけの改革根性はあるでしょうか?。それだけの気力があれば、良い方向に向くのではないでしょあか。

7  17

投稿:ペースメーカー 2021年08月21日

赤字運営が続いているのが解っていて、病棟を増築する必要性があったのでしょうか

25  7

投稿:市民病院利用者 2021年08月20日

民間病院(含む 公的医療機関) = 営利主義 と結びつけるのは間違いです。

・兵庫県災害医療センターは赤十字病院と協力関係で運営しています。
・瀬都内海の瀬戸内海巡回診療船「済生丸」は医療機関がない島を循環しながら無料の検診や健康教室を運営しています。

8  13

投稿:赤穂市民 2021年08月20日

営利主義ではない市民病院は救命救急を断ることはあまりないと聞いたことがあります。
ですが民間になれば営利を考えずには経営困難なため断られることも増えるかと思います。
実際姫路などではよく断ることがあります。
その点は大丈夫なのでしょうか?
田舎の山に囲まれた街なので昨今のように受け入れ先が見つからず残念な結果に…ということがなければ良いのですが。

21  9

投稿:赤穂在住 2021年08月20日

私は糖尿病患者です。
以前インスリンを打っていましたが、今は薬のみで対応できています。

細かなことですが、
・以前、赤穂市民病院でかかっていましたが、今は民間病院でかかっています。
インスリンを打つときに血糖測定器で血糖を測るのですが、市民病院は無料配布(返却を求められなかた)、民間病院は無料貸し出しでが、貸し出し表にサインし不要になれば返却を求められます。

・会計は民間病院は自動会計機(お年寄りでも)のみです。市民病院は自動会計機があるの会計窓口に人がいます。

民間は細かな経営努力しているのに、市民病院は努力が足りないと思います。
細かなことが重なって大きな赤字になってしまったと思います。

17  27

投稿:糖尿病患者 2021年08月20日

市長の英断ですね。

今なら残る方法がある。

10  14

投稿:赤穂市民 2021年08月20日

大きな赤字を赤穂市民だけが負担するのも納得出来ない。
岡山,上郡,相生方面から多く外来患者,入院患者がおられます。

33  12

投稿:赤穂市民 2021年08月20日

「公立病院だから赤字はしかたない。」はおかしい。甘え体質そのものでしょ。

同じ機能?を持つ公的医療機関、日本赤十字病院,済生会病院は問題になるような赤字をだしていない。

経営陣は非常に努力をしています。

25  9

投稿:赤穂市民 2021年08月20日

いよいよ来るべき時が来ましたね。委員のメンバーがただならぬ本気度を感じます。残念です。

19  1

投稿:山田花男 2021年08月20日

公立の病院が赤字って普通じゃないですか。
その分が職員の給与になって住民税で返ってくるんでしょ。
公共事業なんだから黒字になる方がおかしいのでは。

23  23

投稿:  2021年08月19日

済生会の病院になれば、医師不足が解消するのでしょうか?

6  16

投稿:しみん 2021年08月19日

民間に変わったら、将来の年金が減るのかな?
職員にとっては重大な事ですね〜
中央病院の理事長も入るんだ…。

9  14

投稿:赤穂 2021年08月19日

済生会は公的医療機関に指定されているので、機能?は公立病院、経営民間病院かな?

3  7

投稿:しみん 2021年08月19日

公立病院の指定管理者や譲渡先として多くの実績のある済生会のような所に任せればよいのではないでしょうか?

検討委の委員の中に済生会の常務理事が入っているのである程度視野に入っているのではないでしょうか?。

7  9

投稿:赤穂市民 2021年08月19日

コロナ禍では赤字拡大も致し方ないと思います。そもそも医療で収益や儲けを課題にするのは如何なものでしょうか?ここにも、目先の利益?、経済優先の姿勢が感じられる。命、健康はPriceless!

13  43

投稿:てんゆう 2021年08月19日

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