北野中の大川礼子さん 国展で斎木幸子賞
2022年05月21日
日本最大級の美術公募展「第96回国展」(国画会主催)の写真部で、北野中の主婦、大川礼子さん(68)が斎木幸子賞を受賞した。
受賞作「爽(そう)」はコンクリート壁にロープで踏み板をつないだ梯子が鎖で吊り下がっている構図。昨年11月、中広の千種川河口部で防波堤を撮影した一枚で、審査員からは「構図に無駄がない」などと評価された。
昨年に腰の手術を受け、リハビリのため1日5000歩のウオーキングを課している大川さん。赤穂港を散歩していたとき、突堤端から東へ続く防波堤の先が気になり、好奇心を持ってどんどん歩いていったところ、被写体となった光景に遭遇した。無機質なコンクリートの壁が延々と続く中、ポツンと現れた梯子に「人間を感じた」といい、いつも持ち歩いている愛用のカメラでシャッターを切った。
同賞は国画会で初の女性会員となった写真家の斎木幸子(1913―83)を称え、新人作家の養成を目的に贈られる。5度目の応募で初入賞した大川さんは「私なんかがもらっていいの、と思ったのが正直なところです。先生方や先輩方、主人に感謝しています」と率直に受賞の感想を話し、「これからも固定観念を持たずに、自分の思いが伝わる写真を撮りたい」と笑顔で抱負を語った。
掲載紙面(PDF):
2022年5月21日号(2462号) 4面 (8,115,688byte)
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国展「斎木幸子賞」を受賞した大川礼子さんの受賞作「爽」
受賞作「爽(そう)」はコンクリート壁にロープで踏み板をつないだ梯子が鎖で吊り下がっている構図。昨年11月、中広の千種川河口部で防波堤を撮影した一枚で、審査員からは「構図に無駄がない」などと評価された。
昨年に腰の手術を受け、リハビリのため1日5000歩のウオーキングを課している大川さん。赤穂港を散歩していたとき、突堤端から東へ続く防波堤の先が気になり、好奇心を持ってどんどん歩いていったところ、被写体となった光景に遭遇した。無機質なコンクリートの壁が延々と続く中、ポツンと現れた梯子に「人間を感じた」といい、いつも持ち歩いている愛用のカメラでシャッターを切った。
同賞は国画会で初の女性会員となった写真家の斎木幸子(1913―83)を称え、新人作家の養成を目的に贈られる。5度目の応募で初入賞した大川さんは「私なんかがもらっていいの、と思ったのが正直なところです。先生方や先輩方、主人に感謝しています」と率直に受賞の感想を話し、「これからも固定観念を持たずに、自分の思いが伝わる写真を撮りたい」と笑顔で抱負を語った。
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2022年5月21日号(2462号) 4面 (8,115,688byte)
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