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「ひょうご五国」巡回展 赤高生が音声ガイド

 2022年09月17日 
 大規模改修工事のため来年3月まで休館中の兵庫県立歴史博物館が同館所蔵の資料を県内7会場で公開する巡回展「"ひょうご五国,,歴史文化キャラバン」展が上仮屋の赤穂市立歴史博物館で開催中。一部の展示資料は赤穂高校の生徒による音声ガイドをスマホアプリで聞くことができる。

赤穂市立歴史博物館で開催中のキャラバン展


 兵庫県を構成する旧五国(摂津、播磨、但馬、丹波、淡路)の歴史文化の特色を紹介する巡回展で、赤穂市立歴史博物館は5会場目。平城京から出土した五国の木簡(複製)、初代兵庫県知事を務めた伊藤博文が着用したと伝えられる礼服、出石焼や東山焼といった各地のやきものなど50点ほどが展示されている。

伊藤博文が着用したと伝えられる礼服


 赤穂とその周辺にゆかりのある資料では、「枡(増田長盛・浅野長政加判)」(複製)は姫路野里の鋳物師だった芥田家に伝来する一升枡。「この写しを国中に渡すように」との命令が底面に書かれ、側面には豊臣秀吉政権の奉行衆2人の花押がある。

豊臣秀吉政権の奉行衆2人の花押がある枡


 「高橋秀吉コレクション」は姫路を代表する郷土史家の高橋氏が生前収集した約16万点に及ぶ資料群。その中から赤穂に関連のある古写真や絵葉書を展示している。その他にも、江戸後期から明治にかけて相生の干鰯問屋がのこした「浜本家文書」、明治16年(1883)に製塩の用具や作業工程を図解入りで編集した「製塩図解」など貴重な資料が並ぶ。 

江戸後期に描かれた「西海航路絵図」(部分)。「赤穂」の地名も見える


 これら地元ゆかりの資料については、赤穂高校生徒会の協力で音声ガイドを収録。スマホアプリ「ポケット学芸員」(無料)をインストールすれば聞くことができる。また、会場に設置されているQRコードを読み取れば、より詳しい展示解説が表示される。

 10月18日(火)まで午前9時〜午後5時(水曜休館)。入館料200円(小中学生100円)。TEL43・4600。

 9月25日(日)午前11時と午後2時、10月15日(土)午後2時に学芸員による展示解説あり。
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掲載紙面(PDF):
2022年9月17日号(2477号) 1面 (8,015,563byte)
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