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通学路の地下道壁画をリニューアル

 2009年03月13日 
完成した壁画を見る坂越小6年生児童
 後輩たちに彩りのある通学路を残そうと、坂越小学校(元岡明校長)の6年生児童43人が卒業記念に学校近くの地下道で壁画を塗り替え。このほど作業を終え、児童らの思いがこもったアートが完成した。
 同校によると、坂越橋東詰めの地下を通るトンネルの壁に平成5年、保護者らが海をテーマにしたイラストを描画。無機質だった壁面が明るく華やいだ。
 ところが、平成18年秋、何者かが壁画の一部に黒ペンキで落書き。溶剤で拭き取ったものの汚れが残り、登下校の児童らの心を痛めていた。
 最終学年の3学期を迎えた6年生が「地域の人や後輩たちに何かしたい」と壁画のリニューアルを発案。「ふるさと坂越のために」をテーマに各自が数点ずつ描いた図案をコンペ形式で審査し、人気の高かった約30点を組み合わせて一枚の絵にすることにした。
 保護者の協力で真っ白に塗り直された下地をキャンバスに、児童らがチョークで下書き。決まった構図を油性マジックでなぞり、12色の水性塗料で描いた。
 作業開始から8日目で縦2・2メートル、横25メートルの壁画が完成。同校6年生が生島を泳いで往復する伝統の「海洋訓練」の様子を描いた絵、ヒトデやオットセイなど海の生き物を描いたトンネル・アートが出来上がった。
 服にペンキがつくぐらい作業に夢中になった濱田雄大君(12)は「失敗しないようにと思ったら手が震えた。きれいに塗れたのでよかった」。前田鈴佳さん(12)は「トンネルを通った人が楽しい気持ちになってくれればうれしい」と笑顔で話していた。
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掲載紙面(PDF):
2009年3月14日(1839号) 3面 (8,617,094byte)
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