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赤穂から里海再生を発信

 2009年03月14日 
里海シンポジウムで発表する御崎小児童
 環境省の里海創生モデル地域に選ばれた赤穂から、豊かな海を取り戻す輪を広げようと、「里海シンポジウムin赤穂」が14日、市文化会館(ハーモニーホール)で開催。専門家らによる講演とパネル討論を約230人が聞いた。
 基調講演で、広島大の松田治名誉教授は「かつて非常に豊かだった瀬戸内海だが、里海が減るにつれて漁獲量も減少する悪循環が起きている」と現状を指摘。国立環境研究所の木幡邦男氏は千種川河口部でのアサリの生存率、成長率が他の海域に比べてすぐれているデータをグラフで示し、干潟や藻場の重要性を訴えた。
 アマモ再生活動を継続している御崎小学校4年生による事例発表、西播磨各地で環境活動に取り組む人たちのパネルディスカッションも行われ、客席の来場者とともに里海づくりへの連携を確かめた。
 漁業の耳田益治さん(63)=朝日町=は「里海について考えてくれる人が多くいることを知って心強く思った」と話した。
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掲載紙面(PDF):
2009年3月21日(1840号) 4面 (7,198,990byte)
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