復元納棺師の笹原留似子さん講演「命大事に輝かせて」
2024年04月17日
事故や災害で損傷した遺体をできるだけ生前の姿に戻して棺に納める「復元納棺師」として東日本大震災や今年1月の能登半島地震の被災地でも活動した笹原留似子さん=岩手県北上市=の講演会が15日、塩屋の赤穂西中学校であった。笹原さんは「必ず人は死を迎えます。命を大事にして」と語りかけた。
笹原さんは日本でも数少ない特殊な技術を持った納棺師。東日本大震災では生後10日の赤ちゃんから90歳を超える高齢者まで約300人を見送った。能登半島地震でも被災地に駆けつけ、停電した中、警察官たちが照らすライトの明かりを頼りに亡くなった人たちを納棺した。
前日に砂子の「あこう典礼館花みずき」であった行事のゲストとして来穂。「地域の中学生に、いのちの大切さについて講演したい」との笹原さんの申し出で講演が実現した。
これまで2万体を超える遺体を納棺してきた笹原さん。復元した人たちを思い出して描いた似顔絵とともに震災を伝える活動も行っている。講演では自身の仕事を「死の専門家」とした上で、「死を『通過点』として、その人がどう生きたのか、その人の思いや、やってきたことをどう引き継ぐのかという話をする専門職でもある」と紹介。「みなさん一人一人にしかできない使命を持って生きている。自分の命を大事にして輝かせて」と呼び掛けた。
全校生徒と保護者など約300人が聴講。生徒を代表して生徒会長の花田航規君(14)は「新たな視点を持つことができた。一つしかない命を大切に日々頑張っていきたい」と謝辞を述べた。
「命を大事にして輝かせて」と語った復元納棺師の笹原留似子さん
笹原さんは日本でも数少ない特殊な技術を持った納棺師。東日本大震災では生後10日の赤ちゃんから90歳を超える高齢者まで約300人を見送った。能登半島地震でも被災地に駆けつけ、停電した中、警察官たちが照らすライトの明かりを頼りに亡くなった人たちを納棺した。
前日に砂子の「あこう典礼館花みずき」であった行事のゲストとして来穂。「地域の中学生に、いのちの大切さについて講演したい」との笹原さんの申し出で講演が実現した。
これまで2万体を超える遺体を納棺してきた笹原さん。復元した人たちを思い出して描いた似顔絵とともに震災を伝える活動も行っている。講演では自身の仕事を「死の専門家」とした上で、「死を『通過点』として、その人がどう生きたのか、その人の思いや、やってきたことをどう引き継ぐのかという話をする専門職でもある」と紹介。「みなさん一人一人にしかできない使命を持って生きている。自分の命を大事にして輝かせて」と呼び掛けた。
全校生徒と保護者など約300人が聴講。生徒を代表して生徒会長の花田航規君(14)は「新たな視点を持つことができた。一つしかない命を大切に日々頑張っていきたい」と謝辞を述べた。
<前の記事 |
[ 社会 ]
商議所青年部会長に宮本氏 [ 社会 ] 2012年05月03日地域運動会で防災レース [ 社会 ] 2012年05月02日出る杭大会で赤穂の2団体入賞 [ 社会 ] 2012年05月01日息のむ恐さ、誓教寺の地獄絵 [ 社会 ] 2012年05月01日元消防分団長の粟井さんに瑞宝単光章 [ 社会 ] 2012年04月29日酪農家の丸尾さんに黄綬褒章 [ 社会 ] 2012年04月28日介護施設に“教室”再現「おとなの学校」 [ 社会 ] 2012年04月28日原発から自然エネルギーへ [ 社会 ] 2012年04月28日「振り込め詐欺」に気をつけて [ 社会 ] 2012年04月27日市庁舎エレベーター、今夏も間引き [ 社会 ] 2012年04月27日市民体育館が無料バスを試験運行 [ 社会 ] 2012年04月26日定住自立圏の補助イベント決定 [ 社会 ] 2012年04月24日プロバスク新会長に木村繁之氏 [ 社会 ] 2012年04月24日茶のしずく石鹸、赤穂の女性も提訴 他に被害者2人 [ 社会 ] 2012年04月23日赤穂に「大工育成塾」認定工務店 [ 社会 ] 2012年04月21日
コメントを書く