生活の中にある美術 89歳男性がアートギャラリー
2024年07月30日
前赤穂美術協会長の鳥井廣夫さん(89)=坂越=が大避神社の参道入り口横にある古民家にアートギャラリーを開設した。油絵や陶芸、オブジェなど自身の作品を所狭しと並べている。
「生活の中に美術のある心豊かな人生」を信条とする鳥井さん。ワインの空き瓶、海岸で拾った流木、食べ終わったカニの殻。何でも作品の素材にしてしまう。日々生み出す作品はたまる一方で、かつて亡祖母が暮らした木造2階建ての空き家を倉庫代わりにして押し込めていた。
坂越を観光で訪れる人の増加に伴い、空き家の近くも通る人が増えてきた。「ここをそのままギャラリーにすれば作品を見てもらえるのでは」と、長女の利麻さん(60)夫婦に手伝ってもらって掃除と作品の並べ直しをして今年5月にギャラリーとして開いた。
「僕が生まれる前から建っていた」(鳥井さん)という建物は土間や「おくどさん」、地元の大工が昔作った古い家具がありノスタルジック。そこに自身の作品の数々や美術大学出身の次女・千尋さん(57)の絵画などが飾られている。
特に目を引くのは鳥井さんが「最近はまっている」というコラージュ画。昨夏に体験教室を受講してから始めたといい、カレンダーやポスターから切り抜いた人物写真や文字などを貼り合わせてつくる。クールなセンスや遊び心が感じられ、「どなたの作品ですか」と問う人に「私です」と答えると、作風と年齢のギャップに驚かれるという。
「人と話をすると刺激がもらえて、またアイデアが湧いてくる」。ギャラリーの作品は今後ますます増えそうだ。
火曜日を除く午後2時〜5時ごろオープン(ただし、臨時で休みや時間変更あり)。TEL090・7361・7449。
掲載紙面(PDF):
2024年7月27日号(2561号) 4面 (12,269,265byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
自身や家族の作品を紹介するアートギャラリーを開設した鳥井廣夫さん
「生活の中に美術のある心豊かな人生」を信条とする鳥井さん。ワインの空き瓶、海岸で拾った流木、食べ終わったカニの殻。何でも作品の素材にしてしまう。日々生み出す作品はたまる一方で、かつて亡祖母が暮らした木造2階建ての空き家を倉庫代わりにして押し込めていた。
坂越を観光で訪れる人の増加に伴い、空き家の近くも通る人が増えてきた。「ここをそのままギャラリーにすれば作品を見てもらえるのでは」と、長女の利麻さん(60)夫婦に手伝ってもらって掃除と作品の並べ直しをして今年5月にギャラリーとして開いた。
「僕が生まれる前から建っていた」(鳥井さん)という建物は土間や「おくどさん」、地元の大工が昔作った古い家具がありノスタルジック。そこに自身の作品の数々や美術大学出身の次女・千尋さん(57)の絵画などが飾られている。
特に目を引くのは鳥井さんが「最近はまっている」というコラージュ画。昨夏に体験教室を受講してから始めたといい、カレンダーやポスターから切り抜いた人物写真や文字などを貼り合わせてつくる。クールなセンスや遊び心が感じられ、「どなたの作品ですか」と問う人に「私です」と答えると、作風と年齢のギャップに驚かれるという。
「人と話をすると刺激がもらえて、またアイデアが湧いてくる」。ギャラリーの作品は今後ますます増えそうだ。
火曜日を除く午後2時〜5時ごろオープン(ただし、臨時で休みや時間変更あり)。TEL090・7361・7449。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2024年7月27日号(2561号) 4面 (12,269,265byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
発掘速報展「浅野内匠頭」の木簡も [ 文化・歴史 ] 2013年11月03日珍現象! 四角い「だるま太陽」 [ 街ネタ ] 2013年11月02日学芸員のガイドで有年史跡巡り 講演会「播磨国風土記の謎」 [ 文化・歴史 ] 2013年11月01日市文化・スポーツ賞に3団体15個人 紙の手作り鎧で武者行列 [ 街ネタ ] 2013年10月27日和風建築のカトリック教会堂、解体へ [ 文化・歴史 ] 2013年10月26日義士一級史料の解説本、改訂刊行 [ 文化・歴史 ] 2013年10月26日文化セミナー「黒田官兵衛」 第38回白いチョークの会展 [ 文化・歴史 ] 2013年10月26日相生の義士史跡ツアー50人募集 有年考古館、支援ボランティア募集 園児と一緒にみこしの飾り付け 第52回市民文化祭 俳句・短歌入賞者 [ 文化・歴史 ] 2013年10月24日祖父と孫の絵画二人展 [ 文化・歴史 ] 2013年10月21日
コメントを書く