一宿一飯の恩義忘れず
2009年08月18日
互いに再会を喜ぶキムさん(右)と立花さん。左は当時有年公民館長だった市職員の柳生さん
キム・ソンファンさん(25)は韓国の名門私立大学・延世大で経営情報学を専攻。兵役を終えた平成18年12月、友人と2人で釜山から福岡へ船で渡り、東京まで自転車で走破した。福岡を出発して6日目、冷たい雨が降る中を有年公民館に到着。公民館の駐車場でテント泊の予定だったキムさんらを「寒い中の野宿はかわいそう」と自宅に連れ帰ったのが立花さんだった。
旅が終わって、キムさんは立花さんに日本語で礼状を送った。立花さんも図書館で韓国語を調べて返事を書いた。キムさんは今年3月、ワーキング・ホリデー制度で再来日。新橋の焼き鳥店でアルバイトしながら日本語学校に通い、夏休みを利用して立花さんに会いに来た。
「あのとき、ごちそうしてもらった焼肉の味を今も覚えています」とキムさん。妻と2人暮らしの立花さんは「孫が遊びに来てくれたみたい」と満面の笑みを浮かべていた。
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掲載紙面(PDF):
2009年8月29日(1861号) 3面 (7,833,770byte)
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コメント
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投稿:Nick 2009年08月27日0 0
投稿:KIM JUN HEE 2009年08月27日コメントを書く