4月開所の児童養護施設が竣工
2010年03月22日
4月1日に開所する児童養護施設「さくらこども学園」
児童養護施設は災害や事故、親の病気などで家族による養育が困難な18歳以下の子どもたちが生活する福祉施設。全国で約580施設あり、兵庫県内では31カ所目。
新聞、テレビでは子どもが保護者から育児放棄などの虐待を受けたケースが連日のように報道されている。経営主体の「桜谷福祉会」=塩屋=は「社会福祉法人の使命として取り組むべきこと」と児童養護施設の設置を計画。一昨年秋から地元住民への説明会で理解を求めてきた。
完成した施設は約4800平方メートルの敷地に管理棟、厨房棟など計5棟。居住棟は男子、女子、幼児をそれぞれ独立して整備した。入所定員は男女各15人と幼児12人の計42人。児童指導員と保育士、栄養士など職員19人を配置する。今後3年後を目途に、虐待による心理的外傷やひきこもりなどで心理治療が必要な小・中学生を自立援助する「情緒障害児短期治療施設」を追加整備する計画を立てている。
式典は法人創設30周年の祝賀会と併せて行われ、花房八重美理事長が「これからも地域の社会福祉に尽くしていきたい」とあいさつ。井戸敏三知事、豆田正明市長ら来賓が祝辞を述べ、同法人が運営する特別養護老人ホーム「桜谷荘」に長年協力してきた各種ボランティア団体への感謝状贈呈、永年勤続職員表彰も行われた。
同施設では一般対象の施設見学会を3月28日(日)午前10時から午後3時まで行う。下野政嗣施設長(51)は「地域との協調を重視して運営していく。地域に一つの大きな家が出来たと温かく見守ってほしい」と話している。見学会についての問合せはTel46・0332。
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掲載紙面(PDF):
2010年3月27日(1889号) 1面 (8,479,410byte)
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