妖艶で高貴な「夜の女王」
2010年08月05日
一夜限りの花を咲かせたサボテン「夜の女王」
中南米・ホンジュラス原産で学名セレニケレウス・マクドナルディアエ。花弁はサボテン科の中で最も大きいとされる。坊守の多田憲子さん(65)が15年ほど前に知人から1鉢譲られ、日当たりのよい軒下で育ててきた。これまでは花が咲く予感すらなかったが、先月20日ごろ、茎の中ほどに初めてのつぼみをつけた。
4日夕方、つぼみが一段とふくらんだため、友人たちに電話。お茶を飲みながら開花の様子を観賞した。午後6時ごろから約3時間かけて満開になり、直径約30センチ。純白の花弁と後光が差すように広がる外花被が高貴なムードを漂わせた。
「本当に咲いて感無量。これほど大きくて美しいとは」と多田さん。翌朝にはその身を閉じた“女王”の姿を心に焼き付けていた。
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掲載紙面(PDF):
2010年8月7日(1907号) 4面 (8,911,592byte)
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