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「地域の農地守りたい−」意地の挑戦

 2010年09月18日 
「先人の守ってきた農地を後世に伝えたい」と話す沖洋和さん
 後継者不足にあえぐ農業を少しでも支えたいと、折方の沖洋和さん(68)が、所有者の高齢化などで作り手不在となった農地活用に取り組んでいる。鷏和、新田のほか今季から福浦地区にも範囲を拡大し、管理する農地の総面積は市内の個人農家としては屈指の約21ヘクタール。「先人が守ってきた田畑を次世代へつなぎたい」と奮闘している。
 沖さんは51歳で重度の糖尿病を発症。医師から「デスクワークではなく、体を動かす仕事をしないと4、5年持たない」と言われたことをきっかけにそれまで約30年間務めていた郵便局を辞めて農家へ転身した。実家の田んぼをささやかに耕すつもりだったが、農作業が難しくなったお年寄りから農地を託され、耕作面積がどんどん拡大。今季はJAが農地合理化事業からの撤退方針を示した福浦地区で約6ヘクタールを新たに引き受けた。「赤穂とれたて朝市連絡協議会」の会長として「軽トラ朝市」を開催するなど、地産地消の普及活動にも力を注いでいる。
 実家が専業農家で、幼少期から親を手伝っていた沖さん。「どんどん愛を注ぎ込めば作物は応えてくれる」と農業に魅力を感じる一方、耕作放棄されて雑草が生い茂った農地を見ると切なくなる。「正直利益は期待できないし、つらいこともたくさんある」が「引き受けたからには意地がある」と日々の作業にいそしんでいる。
 今年から引き受けた福浦の水田は猛暑を乗り越えて収穫期を迎えた。地元の農家女性(92)は「おかげでこれまで草ぼうぼうだった土地が昔の美しい田園になった。害虫も減ってありがたい」と感謝。沖さんは「国家が自立して存続していくためにも食料は不可欠。国はもっと若者が農業に参加できる政策を打ってほしい」と切望している。
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掲載紙面(PDF):
2010年9月18日(1912号) 1面 (6,522,822byte)
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コメント

確かに、生計を立てるほど、甘くはないと思う。農産国の県や市は、マーケットを拡大し、市外にブランドとして売り出している。
また、観光農園として、やっている。市のバックアップは、出来ないのかな。個人経営には、限度がある。大手企業に売り出すとか。

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投稿:空洞化 2010年09月21日

デフレで生活費削減で安価な食材に手を伸ばすのは痛いほど分かる。
でも忘れてはいけないこともある。“安心”と“感謝”であると想う。

もし米つくりにメリットが生まれるのなら、家族を養えるなら、
オレはやると想う。メリットがないから、生活できないから
サラリーマンをやっている。これが逆転するなら、農業を
やりたいと思えます。

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投稿:30代前半 2010年09月21日

街の空洞化が始まっているので、対策を練らなければ、将来、軟弱な街になる恐れがある。

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投稿:空洞化 2010年09月18日

こういう方が居ると頼もしいですね

本当はもっと若い世代も農業に参加するべきなんでしょうが正直難しいですよね

コメの輸入自由化を止めるだけでは無く、農業を奨励化するような政策も打ち出していかんのでは無いかな
そもそも輸入米が入ってきても国産米の方が安心なのでそれ程大打撃にならンのじゃないかなぁ
・・・素人考えですが(^^;;

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投稿:米 2010年09月18日

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