全日本マスターズ陸上、大会新でV
2010年09月25日
全日本マスターズで優勝し、長男・駿介君と表彰台に上がった笠原裕之選手
5月の県郡市区対抗で52秒02の年代別日本新をマーク。さらに6月の大阪マスターズ記録会では51秒08で走り、33年ぶりにアジア記録を更新した。理想的な流れの中でシーズン当初から「最大の目標」と位置づけていた大会を迎えた。
笠原選手は7レーン。「後半ばてないように」と抑え気味にスタートを切った。最終4コーナーをトップで通過。前年まで同種目を4連覇しているライバル選手の猛追を振り切り、ゴールへ飛び込んだ。
赤穂高、龍谷大で短距離選手として活躍し、赤穂市役所に入庁してからも陸上競技を続けてきた。
「絶対優勝できるはず」と35−39歳クラスに出場した5年前の全日本マスターズは3位。「金メダルをとって息子と一緒に記念撮影する」との夢を実現できず、「次のチャンスには必ず一番に」と心に決めた。今回の表彰式では応援に駆けつけた高校、大学の同級生らが見守る中、長男・駿介君(11)と一緒に表彰台に上がり、息子の胸にメダルをかけた。
10年前からは市陸協メンバーとして「子ども陸上教室」を開いている。「いつかは教えた子どもたちの中からオリンピック選手が出れば」。今後も「競技者」と「指導者」の両方で大好きな陸上競技に関わっていく。
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掲載紙面(PDF):
2010年9月25日(1913号) 1面 (8,806,866byte)
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