毎夜の稽古、大名行列
2010年11月29日
義士祭当日に向けて毎晩行われている大名行列の稽古
元々は中広地区に保存継承され、昭和24年ごろから義士祭出演が始まった。若殿、供侍、女中など衣装をつけた約50−60人の行列で、39年に発足した「赤穂市大名行列保存会」が技芸と諸道具を受け継いでいる。
特に沿道の注目を集めるのが独特の所作を披露する奴役。2人1組の片箱は別々の道具箱がまるでくっついているかのように見せ、毛槍は数メートル離れた相手に投げ渡す。御籠は一挙手一投足まで揃った担ぎ手4人の動きが見どころ。いずれも出演者同士が息を合わせる必要があり、毎年の稽古が欠かせない。
今年は先月22日の道具出しから始まり、雨天を除いて毎日実施。文化会館前の広場で街路灯などの光を頼りに午後7時から9時まで師匠の指導を受ける。
行列は約1・3キロの道程をゆっくり2時間かけて練り歩く。「最後まで姿勢を崩さずに歩き通すためには身体に覚え込ませるしかない」と師匠の一人で南野中の会社員、加藤孝さん(55)。職場の先輩に誘われて今年から御籠の一員に加わった磯浜町の会社員、廣島正康さん(45)は「足と手の振りを合わせるのが難しい。足を引っ張らないように稽古します」と気持ちを集中していた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2010年12月4日(1922号) 3面 (13,085,954byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
土器に見る渡来人の息吹 [ 文化・歴史 ] 2014年07月18日行燈の明かりに浮かんだ献納俳句 [ 文化・歴史 ] 2014年07月15日伊万里焼をテーマに茶話会 有年牟礼・山田遺跡の調査報告書刊行 [ 文化・歴史 ] 2014年07月12日姫響の演奏会、赤穂出身ピアニスト独奏も 師走の第九合唱へ練習スタート [ 文化・歴史 ] 2014年07月11日棟方志功の処女版画集を展示 [ 文化・歴史 ] 2014年07月11日葛籠、背負子など「昔ばなしと民具」展 [ 文化・歴史 ] 2014年07月04日市美展2014の作品募集要項 大石神社薪能、1日から前売り開始 色絵の美、絵付師・稲田芳雲展 [ 文化・歴史 ] 2014年06月26日「絵画を楽しむ会」のギャラリー展 [ 文化・歴史 ] 2014年06月23日豊かな実り願って早乙女がお田植え [ 文化・歴史 ] 2014年06月22日コンセル・ヌーボ第31回定演 美術工芸作家ら多彩にグループ展 [ 文化・歴史 ] 2014年06月17日
コメント
0 0
投稿:義士ファン 2010年11月30日コメントを書く