プロ7戦目で東洋太平洋へ挑戦
2011年10月08日
プロ7戦目で東洋太平洋王座に初挑戦する小國以載
中学3年からボクシングを始め、高校ではインターハイ3位。「パンチ一発で倒すか、倒されるかの世界でやってみたい」と大学を中退してプロ転向に踏み切った。「世界を獲れる器」(高嶋穣会長)との期待に応え、フィリピン、タイの各国王者を連破。デビュー以来6戦全勝(2KO)で現在OPBF同級15位にランクされている。
王座をかけて争う相手は今年8月に日本人選手からベルトを奪ったロリ・ガスカ(フィリピン)で今回が初防衛戦。22歳の若さながら18戦17勝(3KO)のキャリアがある。体を低くして接近戦を仕掛けてくる典型的なファイターで、無理な体勢からでも打ってくる左右のアッパーは要注意だ。
試合映像を見た高嶋会長は「過去の対戦相手と比べて断トツのパンチ力」と警戒するが、「攻撃に器用さがなく、前王者よりもずっとやりやすい。足を使えば打たれることはない」と優位を確信する。5月以降は練習量を倍増してスタミナを強化。試合までに本番を想定した12ラウンドのスパーリングを複数回こなし、臨戦態勢を整えるという。
WBC世界ミニマム級王者の井岡一翔とは同い年。国内最速のプロ7戦目で世界王座へ駆け上がった勇姿に「いつか自分も」と奮い立った。所属ジムにとっても開設3年目で初のタイトル戦。「勝って会長にベルトを渡す」と語る眼差しは、すでに戦いのリングへと向けられている。
試合当日は赤穂から観戦バス(往復1000円、チケット代別)が運行。10月15日(土)まで先着20人を募集する。詳しくはTEL45・1127(小國商店)。
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掲載紙面(PDF):
2011年10月8日(1962号) 1面 (9,439,080byte)
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