南海トラフ地震想定、赤穂は「震度6弱」
2012年04月02日
南海トラフ巨大地震を想定して国が発表した震度分布
昨年8月に内閣府が設置した、「南海トラフの巨大地震モデル検討会」(座長=阿部勝征・東京大名誉教授)が第一次報告として発表した。より詳細な津波高や浸水域、液状化危険度などを引き続き検討し、まとまった段階で順次公表するという。
検討会では、強い揺れや津波を引き起こす断層の領域パターンを複数(地震は4種類、津波は11種類)想定。全パターンの中で最も高い値を地図に表示し、「あらゆる可能性を考慮した最大クラス」の推計結果としている。
公表された数値を見ると、赤穂市における最高震度は「6弱」で、平成15年に国の中央防災会議が発表した推計の「5弱」から2階級引き上げられた。津波高については「四国沖に大すべり域を設定」した場合の「3・3メートル」が最高値と推計。高さが1メートルの津波が到達するまでの時間は最短で「地震発生から3時間42分後」と試算された。
昨年12月に兵庫県が「暫定版」として発表した独自のシミュレーションでは、赤穂市域に寄せる津波高は「3・86メートル」、地震発生からの到達時間は「110〜120分後」との予測だった。内閣府防災担当は「地震・津波は自然現象であり不確実性を伴う。推計を超えることもあり得る」と留意を呼び掛けている。
県防災計画課は、「県が発表した数値は従来の津波高予測を単純に2倍にしたもの。今後、国から発表される詳細な推計を基に再シミュレーションしたい」とする。検討会は6月ごろに被害想定推計を公表し、夏ごろには当面実施すべき対策を取りまとめる予定だ。
市危機管理担当は今年度に予算化しているハザードマップの改定について、「国と県の動向を見極めたい。標高板の設置など独自に実施できるものを先に進めていく」とし、沿岸部を対象にした避難訓練を今年11月ごろに計画している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2012年4月7日(1986号) 4面 (9,634,868byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
インフル臨時休業(1月20日決定分) [ 社会 ] 2015年01月20日インフル臨時休業(1月19日決定分) [ 社会 ] 2015年01月19日明石氏に当選証書「独自色」に意欲 [ 社会 ] 2015年01月19日インフルエンザで今年度初学級閉鎖 [ 社会 ] 2015年01月19日元副市長の明石氏が初当選、激戦制す [ 社会 ] 2015年01月18日3候補が激しく競合 僅差の勝負か [ 社会 ] 2015年01月18日市長選の開票作業がスタート [ 社会 ] 2015年01月18日投票率は61・00% [ 社会 ] 2015年01月18日午後3時現在投票率 前回より1・72ポイント上昇 [ 社会 ] 2015年01月18日投票始まる 当日有権者数は40,501人 [ 社会 ] 2015年01月18日三つどもえ市長選、混戦のまま最終盤 [ 社会 ] 2015年01月17日各陣営が決起集会、懸命の訴え [ 社会 ] 2015年01月16日市長選、各候補者の主張 [ 社会 ] 2015年01月14日火災件数が過去最少を更新 [ 社会 ] 2015年01月12日放水合戦で消防の心意気示す [ 社会 ] 2015年01月12日
コメント
0 0
投稿:ねこ 2012年04月03日コメントを書く