堀部安兵衛のふるさとへ赤穂から“助太刀”
2012年05月09日
堀部安兵衛像が建つ新発田城表門前で勝どきを上げる子どもたち=高橋正明さん提供
赤穂義士の一人、堀部安兵衛武庸(1670−1703)は新発田藩士、中山弥次右衛門の嫡子。父の死後、19歳で江戸へ出て剣術を磨き、「高田馬場の決闘」の助太刀で勇名をあげた。浅野家家臣の堀部弥兵衛に見込まれて婿養子となり、討ち入りに参加。残した書簡は『堀部武庸筆記』として、赤穂事件の経緯を示す重要書類となっている。同市では毎年12月14日に義士祭を催し、中山家菩提寺の長徳寺には四十七士木像を安置する「義士堂」がある。
「生誕地まつり」は、安兵衛の義勇を語り継ぐ市民団体「武庸会」が実行委員会を結成し、今年初めて開催した。3日のパレードは、義士はっぴで四十七士に扮した地元の小中学生がショウブの葉を手に安兵衛の銅像、新発田城などを巡って再び出発地の長徳寺へ戻る約2・5キロを行進。あいにくの雨天だったが、随所で元気よく勝どきを上げた。
赤穂からは観光協会の西川英也会長(48)ら4人が参加した。同協会員の矢野英樹さん(42)は自前の討ち入り装束で身を固め、「陣たくん」とともに祭りの盛り上げに一役。赤穂市長の親書を二階堂馨・新発田市長に手渡し、“親善大使”としての役目も果たした。
実行委員長の高橋正明さん(61)は「赤穂からの“助太刀”はとてもありがたかった。これからも安兵衛を新発田の誇りとして伝え、まちづくりにも活かしたい」と話している。
「生誕地まつり」は安兵衛の生誕月にちなんで今月いっぱい続き、脇差、直筆の書などゆかりの品を郷土資料館で展示するほか、例年は12月14日のみ開扉している義士堂の特別公開も行う。武庸会の設立100周年にあたる来年は「百年祭」として一年間にわたってイベントを実施する予定。問合せは新発田市観光協会TEL0254・26・6789。
<前の記事 |
関連サイト:
■堀部安兵衛生誕地まつり(新発田市観光協会)
掲載紙面(PDF):
2012年5月12日(1990号) 3面 (8,628,557byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
四十七士のコラージュ画を共同制作 [ 社会 ] 2011年12月10日塩屋山みかん園など「花の郷」認定 [ 社会 ] 2011年12月07日畑で広がる人のつながり [ 社会 ] 2011年12月05日暴追功労で警察庁長官から金章 [ 社会 ] 2011年12月03日崩落市道の整備案にバイパス追加 [ 社会 ] 2011年12月03日相産高生が小学校で出前授業 高取峠トンネル実現へ看板 [ 社会 ] 2011年12月02日「義士あんどん」がお披露目 [ 社会 ] 2011年12月02日年末特別警戒がスタート [ 社会 ] 2011年12月01日「陣たくん」の着ぐるみ完成 [ 社会 ] 2011年11月30日ルートに異論も 圏域バス検討会議 [ 社会 ] 2011年11月28日市民体育館の指定管理者、コナミ系に [ 社会 ] 2011年11月26日街頭パレードで暴力追放 [ 社会 ] 2011年11月25日県青年優秀技能者に南野中の橋本さん [ 社会 ] 2011年11月25日イケメン俳優と忠臣蔵ツアー [ 社会 ] 2011年11月23日
コメントを書く