赤穂生まれのプロボクサーで東洋太平洋（ＯＰＢＦ）スーパーバンタム級チャンピオン、小國以載（おぐに・ゆきのり）選手（２３）＝ＶＡＤＹ＝の２度目の防衛戦が７月１４日（土）に地元・赤穂で開催されることがこのほど正式決定した。対戦相手は同級日本王座を６度防衛している芹江匡晋（せりえ・まさあき）選手（２９）＝伴流＝。世界タイトル挑戦を目指す小國選手にとって重要な一戦となる。
　赤穂中を卒業し、１５歳でアマチュアボクシングを始めた小國選手。高校時代にインターハイ３位、大学生になって全日本２位までランキングを上げたが、「倒すか倒されるかの世界で戦ってみたい」とプロに転向した。軽快なフットワークとクレバーな攻守で白星を重ね、初めて挑戦した昨年１１月のタイトル戦でフィリピン人王者に大差判定で勝利。今年３月には初防衛に成功した。８戦全勝（２ＫＯ）でＷＢＣ２０位。
　挑戦者は２１勝（９ＫＯ）４敗のキャリアがあり、ＷＢＡ１１位、ＷＢＣ１２位と世界ランキングでは小國選手を上回る。関係者の話では、今回の挑戦のために２年４カ月にわたって保持した日本タイトルの返上も辞さない覚悟といい、相当の決意がうかがえる。
　ＶＡＤＹジムの高嶋穣会長（４９）は「変則的な動きで、かなりやりにくい相手」と警戒するが、「動きはすでに分析済み。対策も立ててある」と自信のコメント。小國選手も「チャンピオンらしい勝ち方で圧倒する」と動じない。
　注目の一戦が行われるのは、中広の赤穂市文化会館（ハーモニーホール）。大ホールのステージに組んだ特設リングが勝負の舞台となる。小國選手の防衛戦をメーンに午後１時から全７カードを実施。第４試合のスーパーフェザー級６回戦には小國選手と中学の同級生で同じジムで研さんを積む中間勇輝選手（２３）も出場する。
　観戦チケットは、ＶＩＰ席２万円、指定席Ａ１万円、自由席５０００円（満席の場合は立ち見）。５月２０日ごろから一般発売予定。問合せはTEL４５・１１２７（小國商店）。

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掲載紙面（PDF）：
2012年5月12日(1990号) 1面 (8,628,557byte)
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