民俗資料館で展示中の軍服盗難
2012年05月29日
加里屋の赤穂市立民俗資料館で昨年12月、展示中の軍服コート1点が行方不明になり、同館が盗難事件として赤穂署へ被害届を提出していたことがこのほどわかった。
同館によると、昨年12月14日夕方、2階展示室でマネキン人形に着せて公開していた昭和時代の軍服がなくなっていることに戸締り確認中の職員が気付いた。館内をくまなく探したが見つからず、10日後に警察へ届けた。
なくなった軍服は「2、3日前まではあった」(同館)という。閉館時にセットする防犯システムに異常はなかったため、開館時間内に被害に遭ったとみられる。
同館は江戸から昭和にかけての生活用品、美術工芸品など市民から寄贈された約9000点を収蔵。「懐かしい品を手に取って見学してほしい」との方針で、ほとんどショーケースに入れずに展示している。
「寄贈者の気持ちを踏みにじる行為で許せない」と同館。「今後も開かれた運営を継続したい」としているが、防犯カメラの設置案もあがっているという。
掲載紙面(PDF):
2012年6月2日(1993号) 4面 (7,268,658byte)
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同館によると、昨年12月14日夕方、2階展示室でマネキン人形に着せて公開していた昭和時代の軍服がなくなっていることに戸締り確認中の職員が気付いた。館内をくまなく探したが見つからず、10日後に警察へ届けた。
なくなった軍服は「2、3日前まではあった」(同館)という。閉館時にセットする防犯システムに異常はなかったため、開館時間内に被害に遭ったとみられる。
同館は江戸から昭和にかけての生活用品、美術工芸品など市民から寄贈された約9000点を収蔵。「懐かしい品を手に取って見学してほしい」との方針で、ほとんどショーケースに入れずに展示している。
「寄贈者の気持ちを踏みにじる行為で許せない」と同館。「今後も開かれた運営を継続したい」としているが、防犯カメラの設置案もあがっているという。
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コメント
徹底した盗難対策が採られなかったのは、”貴重で高価な”資料を寄贈するというよりは、古く、生活で不用になってはいるが、捨てるには忍びないものを、民衆の風俗など収集している資料館にといって持ってこられたものが多く、生活用具などは手にとって見ることも大切だと考えられたための展示の方法であったということも理解できます。
関係者の話では、開館以来何度も盗難はあり、被害も、マニア垂涎のものだけでなく、ポケットに入る程度の、それほど珍しくない小物などが気づけばなくなっていることが多いと言うことですが、手の届きにくいところに置かれていた完動品の部品がいくついも持ち去られていたり、どうにか元の形が残っている程度に破壊されたものもあると言います。
盗癖のある人の存在の問題だけでなく、関係者のみならず、私たちも、民衆の生み出した生活のあり方や文化、文化財に意味について考える場が民俗資料館であることとを再確認したいと思います。
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投稿:民俗知り隊 2012年06月02日0 0
投稿:ぽん 2012年05月31日開かれた運営と言うのは響きは良いけれど、
無責任ともとれる発言かと。
もちろん憎むのは盗難者ですが、万引き・窃盗が常習化している赤穂の現状を
鑑みれば この記事を見て模倣する者が出てこないとも限りません。
最低限、再発防止の対応をお願いしたいです。
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投稿:内海 2012年05月31日コメントを書く