版画の私設美術館が移転再開
2012年07月21日
版画専門の私設美術館を再オープンする佐野正幸さん
同館は平成17年に加里屋のお城通りにオープン。棟方志功、斎藤清など個人で収集した名作の数々を順次紹介してきた。「じっくりと版画の魅力を味わえるスペース」として、わざわざ県外から訪れる人もあったが来館者数が伸び悩み、20年9月に閉館した。
展示の場は失ったものの、その後も引き続き有名作家の版画作品を購入。閉館時に約550点だった所蔵点数はおよそ800点にまで増えた。新たな保管場所として不動産物件を探していたとき、過去の来館者を中心に「あれだけの作品群を活用しないのはもったいない」といった声が集まり、佐野さんも再開を決心した。
新館は敷地面積52坪で鉄骨造3階建て。1階約40平方メートルをギャラリー、2・3階はアトリエ、保管庫などに活用する。展示スペースの照明は作品が劣化しないLED電球。旧館にはなかった駐車場は3台分確保した。
新館オープン初日から特別企画展として「歌川広重 東海道五十三次」を8月31日(金)まで開催。木版多色刷りの全55点を復刻した連作を2期(8月11日展示替え)に分けて公開する。その後は来館者のリクエストも取り入れながら展示を企画する方針だ。
美術館は明神木バス停すぐそばで、午前10時〜午後4時開館(水曜休み)。入館料200円(小学生以下は無料)。8月末までは中学生も無料。TEL090・3496・4282。
<前の記事 |
関連サイト:
【関連記事】お城通りの版画美術館 7日から「さよなら展」
掲載紙面(PDF):
2012年7月21日(1999号) 1面 (7,326,698byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
2015赤穂市美術展の入賞者 [ 文化・歴史 ] 2015年10月02日今はなき風景 切り絵で再現 [ 文化・歴史 ] 2015年09月29日市民文化祭 3日から15行事 秘話も紹介、赤穂線歴史講座 [ 文化・歴史 ] 2015年09月26日吉田松陰にも影響 素行の遺徳偲ぶ [ 文化・歴史 ] 2015年09月26日塩屋の土手さん 趣味のスケッチ展 [ 文化・歴史 ] 2015年09月24日川柳赤穂吟社が創立3周年大会 [ 文化・歴史 ] 2015年09月24日絵地図コン最優秀賞は「祭りマップ」 素行の遺徳偲ぶ祭礼行事と講演 鉄道愛好家が語る赤穂線の歴史 天然の色彩美で心癒す押し花展 [ 文化・歴史 ] 2015年09月18日高齢者と子どもたちの作品展示 [ 文化・歴史 ] 2015年09月16日生け花で心の豊かさ育んで 没後330年で肖像画など展示 [ 文化・歴史 ] 2015年09月15日備前焼展「壺と擂鉢の魅力と歴史」 [ 文化・歴史 ] 2015年09月15日
コメント
0 0
投稿:内海 2012年07月23日コメントを書く