“最古”の内蔵助肖像画
2012年11月22日
長安雅山「赤穂義士真観」の「義士討入」
東大史料編纂所が所蔵する「大石内蔵助画像」は画者不詳だが、江戸前期の俳諧師、向井去来(1651−1704)の賛があることから内蔵助の肖像画としては最も古いものとみられる。明治30年代に模写されたものではあるが、原画は所在不明となっており、内蔵助の容貌を推測する上で貴重な資料と言える。
赤穂出身の日本画家、長安雅山(1875−1963)の「赤穂義士真観」(同館蔵)は全17図のうち7点を出品。義士研究家でもあった雅山が元禄赤穂事件の主な故事を出来る限り史実に沿って描いた大作だ。「大石内蔵助良雄切腹之図」(赤穂大石神社蔵)は細川邸での切腹の様子を表した史料。歌川国貞、国芳、芳虎など人気浮世絵師の名作も多数あり、石版画や書籍などを含めて約170点を展示する。12月20日(木)から一部を入れ替える。
木曽こころ学芸員は「庶民の間で英雄的存在であり続けてきた赤穂義士がどのように人々に受け入れられてきたかを感じ取ってもらえれば」と話している。
1月15日(火)まで午前9時〜午後5時。水曜休館。高校生以上300円、小中学生150円。図録(A4判カラー100ページ)は一部1300円。TEL43・4600。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2012年11月23日(2015号) 1面 (12,336,055byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
市長賞受賞の絵画を寄贈 [ 文化・歴史 ] 2016年12月31日東備西播3市町の文化財ツアー 小堀遠州の水琴窟を再現 [ 文化・歴史 ] 2016年12月10日「今の自分」言葉で刻む [ 文化・歴史 ] 2016年12月10日力作820点 義士祭学童書道展 義士関連資料を歴博へ寄贈 [ 文化・歴史 ] 2016年12月08日名優勢揃い 忠臣蔵の役者絵展 [ 文化・歴史 ] 2016年12月07日伝統話芸のおもしろさ体験 [ 文化・歴史 ] 2016年12月05日二之丸庭園 13日から部分公開 [ 文化・歴史 ] 2016年12月03日赤穂富士習字作品展の入賞者 [ 文化・歴史 ] 2016年11月30日クラシックピアノの全国コンクールへ 秦氏ゆかりの史跡を探訪 [ 文化・歴史 ] 2016年11月27日最後の忠臣蔵検定104人挑戦 [ 文化・歴史 ] 2016年11月27日自筆の著書や手紙も「山鹿素行」展 [ 文化・歴史 ] 2016年11月26日昭和の西播磨 写真集刊行
コメント
0 0
投稿:矢野英樹 2012年11月27日コメントを書く