新発見文様か? 八芒星の赤穂緞通
2013年02月09日
珍しい文様の赤穂緞通
資料によれば、赤穂緞通の文様は数百種類以上あったとされ、この緞通が未確認文様の一つである可能性もある。御崎の桃井ミュージアムで2月13日(水)から開かれる「源氏棚ひな人形展」に合わせて展示される。
ミュージアム代表の桃井香子さん(69)が祖父の代から所有する一畳敷で、同じ柄が4枚ある。八角形の星図形2個を天地対称に配置し、ハスの花やヒノキの葉をデザインしたとみられる縁が囲む。朱、紺、茶など少なくとも5色の糸を使っている。「赤穂緞通を伝承する会」の井関京子会長(60)が珍しさに気付き、緞通に詳しい宮原香苗さん=元佐賀県立美術館学芸員=に照会。「赤穂緞通でも、鍋島緞通でも見たことがない文様」であることがわかった。
八角形の星図形は「八芒星」と呼ばれ、日本では「雁木角」の名で家紋に使われている。80〜90種類の図柄を採録している「伝承する会」の記録にも、八芒星を小さくあしらった赤穂緞通はあるが、メーンの柄に使った文様は他に見当たらないという。
4月初旬まで午前10時〜午後4時。火曜休館。入場無料。TEL56・9933。
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掲載紙面(PDF):
2013年2月9日(2026号) 4面 (14,397,826byte)
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