赤穂の碁会所から「院生」
2013年04月20日
プロ棋士の卵「院生」に昇格し、黒田紀典会長から励まされる田中康湧君
田中君は6歳で囲碁を覚え、「赤穂楽碁会」が花岳寺通商店街で開く碁会所に小3の秋から通っている。アマ7段の黒田紀典(としのり)会長(72)をはじめ高段者との手合わせで力をつけ、わずか1年でアマ3段格に。一昨年9月、「同世代の強い相手と打ちたい」と、エリートが集まる関西棋院高等部に入部した。
最初の半年間は環境に慣れず、級を決めるリーグ戦で黒星続き。「このままなら囲碁に行かせない」と母親から言われ、やる気に火が付いた。不利な形勢になっても粘り強く好機をうかがう我慢の囲碁でそれ以降は一度も負け越さず、トントン拍子に昇級。高等部最後の対局日は4戦全勝、さらに詰め碁試験も100点満点というパーフェクトな成績で“卒業”した。
関西棋院の院生は約20人。実際にプロになれるのは競争を勝ち抜いた一握りで、数年にわたって一人も誕生しないこともあるという。関係者によれば、プロ棋士から「田中君を弟子に迎えたい」と打診を受けたが、本人は「囲碁と同じくらい大好きな合唱とピアノを続けたい」とマイペースだ。
黒田会長は「赤穂、相生からの院生は、おそらく初めて。甘くはない世界だが、勝ち進んでほしい」とエール。田中君は「指導してくれたみなさんへの感謝を忘れず、強くなりたい」と話している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2013年4月20日(2035号) 4面 (9,133,178byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 子供 ]
塩の結晶で飾りづくり 親子でヨガ、心ゆったり [ 子供 ] 2011年09月20日絵マップの公開審査会 収穫までしっかり育てるよ [ 子供 ] 2011年09月17日子どもたちが川の生き物調査 上郡・安室川でチスジノリ再生活動 6年連続で年代別「そろばん赤穂一」 [ 子供 ] 2011年09月09日ぼくらの田んぼを守ってね [ 子供 ] 2011年09月08日“義愛”でいじめをストップ 原小児童が演芸慰問 [ 子供 ] 2011年09月06日「傾聴」で反抗期をクリア 花岳寺通商店街でも「子どもフリマ」 「子どもフリマ」の出店者募集 運動会へ向けて走力アップ教室 「漂着ごみ」でクラフト制作
コメント
0 0
投稿: 朝来市囲碁の郷 2017年03月28日0 0
投稿:応援してます 2013年04月21日コメントを書く