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有年考古館で「職人の匠と技」展

 2013年06月07日 
 
 有年楢原の赤穂市立有年考古館で特別展示「職人の匠と技−その思いから学び知る」が開催されている。建造物の建築や装飾などで高度な技術を発揮した赤穂ゆかりの4人の道具や作品など約300点で業績を振り返る。
 文様画師の山崎昭二郎さん(1927〜1993)=加里屋=は昭和29年、国宝・宇治平等院鳳凰堂を彩色模写。中尊寺金色堂など約40件の国宝・国重文で模写を手掛け、建造物彩色の分野で初めて国選定保存技術保持者に認定された。貴重な下画、記録ノートなどを公開している。
 宮大工の和田貞一さん(82)=板屋町=は昭和31年に姫路城天守閣修理改築のための素屋根設計図と模型を作製。国重文・備中高梁城保存工事、国宝・閑谷学校講堂の解体保存修理を現場監督した。高さ約1メートルの供養塔、道具などを展示している。
 大崎卓見さん(1920〜1997)=高野=は製作から施工までを一貫して行った瓦師。昭和30年代に赤穂城隅櫓のしゃちほこを担当した。仕事で使った型や道具を製作手順に沿って配置している。
 郷土史家でもあった佐方渚果さん(1902〜1976)=坂越=は本業の表具師としての仕事ぶりをうかがわせる掛け軸などの制作物を展示している。
 7月1日(月)まで午前10時〜午後4時(入館は3時半まで)。火曜休み。入館無料。TEL49・3488。
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