「しつけ」と称して、子どもに対する暴力や過度な仕置きがあったとして、父親が逮捕される事件が赤穂署管内で夏休みに入って２件発生した。
　７月２４日午後９時半ごろ、赤穂市内の土木作業員の男（２６）が、風呂掃除の約束を守らなかったことを理由に６歳の長男に対し、頭を平手でたたくなどした上で車に乗せ、自宅から１キロほど離れた赤穂高山墓園に放置したもの。長男が泣きながら助けを求めた近くの民家が警察へ通報。現場へ戻ってきた男を同署員が暴行容疑で逮捕した。
　もう一件は７月３１日午前０時１５分ごろ、赤穂市内の公園トイレで、同市内のトラック運転手の男（４０）が小学６年の長男（１２）の背中を蹴って転倒させ、おでこに軽い打撲傷を負わせたもの。宿題をせずにゲームで遊んでいたことに腹を立てたという。怒鳴り声を聞いた人からの通報で警察官が男を傷害容疑で逮捕した。
　両容疑者とも「しつけだった」と供述。同署は「どちらも『しつけ』と呼べるレベルを超えていたので逮捕した」と話している。

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掲載紙面（PDF）：
2013年8月3日(2048号) 3面 (9,461,533byte)
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