いじめ第三者委が最終提言
2013年10月27日
浅野良一委員長(左)から池本芳文・教育委員長へ手渡された最終提言書
教育委員会と学校、児童生徒や保護者、地域社会などへ約60項目を提言。浅野良一委員長(兵庫教育大院教授)は「提言を踏まえた取り組みを実践し、学校の力を高めてほしい」と要望した。
昨年9月に設置された第三者委の提言は今回が第3次。昨年10月の1次提言、今年4月の2次提言を含む総括提言とし、新たに20項目を追加した。
新たな追加提案では、市教委に対し、「取組の公開と指導助言の充実」を要求。学校に「具体的で外部から見える対策」「子どもを生かす取組の創造」「分かる授業づくり」などを求めるとともに、教師にとっての喫緊の課題としても「授業力の向上」を掲げた。
「赤穂市の子どもたちへ」の項目では児童生徒へのメッセージを掲載。「自分たちの力を信じよう」「人の幸せを素直によろこべる人になろう」「インターネットや機器を正しく使おう」など5つのテーマで呼び掛けている。
また、第三者委設置の端緒となった事件についての「振り返りと考察」も盛り込んだ。
それによると、加害少年の共通点として▽心の安定を図る居場所がない▽自分の存在が認められる機会がない▽学校との関わりに強い絆がない−と列記。「不良行為を共有することで、自分の存在を確認していたのだと思われる」と推測した。
その上で、「授業は、学校が一番時間と労力をかけなければならない児童生徒の『居場所』であるべき」と、授業の重要性を指摘。「学力保障と分かる授業づくり、望ましい集団づくりに教師が専念できる条件整備と体制づくり」が必要と述べている。
最終提言書はA4判36ページ。当初は8月中に取りまとめるとしていたが、約2カ月遅れとなった。この点について、浅野委員長は「第三者委員会の不手際。手間を必要以上にかけてしまった。内容的に紛糾したわけではない」と釈明した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2013年11月2日(2060号) 1面 (10,621,776byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
非開示取消請求訴訟、原告が敗訴〜神戸地裁 [ 社会 ] 2012年06月19日生き物いっぱい、海のゆりかご [ 子供 ] 2012年06月18日厄をはらって涼を呼ぶ [ 社会 ] 2012年06月16日よい歯の審査会、児童生徒を表彰 [ 子供 ] 2012年06月14日炭電池でプロペラ回った! [ 子供 ] 2012年06月14日赤穂RC新会長に前田氏 [ 社会 ] 2012年06月12日赤穂LC新会長に横山氏 [ 社会 ] 2012年06月12日ハマウツボの“宝探し” [ 子供 ] 2012年06月11日荒神社の社殿改修が竣工 [ 社会 ] 2012年06月10日介護支援に換金スタンプ 子ども茶道教室の参加者募集 復興支援の折り鶴3万羽募集 [ 社会 ] 2012年06月08日山崎地震で赤穂市「全半壊370棟」 [ 社会 ] 2012年06月08日篠原昌三さんに県自治賞 [ 社会 ] 2012年06月07日カレーパーティーへ野菜収穫 [ 子供 ] 2012年06月05日
コメントを書く