川柳赤穂吟社が創立1周年大会
2013年11月13日
ユニークな作品が寄せられた「川柳赤穂吟社」の創立1周年大会
同結社は2年前に開講した「赤穂川柳講座」(講師=濱邉稲佐嶽氏・「時の川柳社」副主幹)の受講生たちで昨年10月に創立。「赤穂から川柳文化を発信しよう」と初めての大会を企画した。
大会は中広の市文化会館小ホールで行われ、大谷慧水さん(希凜の会)、村上氷筆さん(ふあうすと川柳社)ら選者6人がステージで入選句を発表。ユニークな作品が披講されると会場から笑いがもれ、入選句の読み上げには作者が誇らしげに名乗りを上げた。入選句は次のとおり。
【 秋 】大谷慧水 選
秀一「ほろほろと酔わせて秋はまた多情」 (三木市緑が丘町)梶原サナヱ
秀二「秋深く少女のやわらかき発芽」 (神戸市北区) 安部 美葉
秀三「言の葉を拾う指先から秋に」 (高松市川島東町)嶋村 幸
【 進む 】宮崎ただじ 選
秀一「少年の覇気天空を駆け抜ける」 (岡山市) 野島 全
秀二「一歩前進それから展けゆくドラマ」 (神戸市灘区) 青木 公輔
秀三「進む度狂う私の羅針盤」 (神戸市北区) 安部 美葉
【 運 】梶原サナヱ 選
秀一「満月をひとり占めする運がある」 (姫路市城東町) 松井 常子
秀二「小さな捻子一つ転んでからの運」 (多可郡多可町) 宮崎ゆき子
秀三「人の倍流した汗だ運じゃない」 (宝塚市清荒神) 西田 斎柳
【 覗く 】都すみれ 選
秀一「辞表抱く男の底は覗くまい」 (神戸市須磨区) 長島 敏子
秀二「異次元を覗いてしまった障子穴」 (岡山市北区) 木下 草風
秀三「覗き眼鏡の向こう冬ざればかりある」 (高松市国分寺町)坂東 弘子
【 過去 】野島全 選
秀一「ストライクゾーン以外は過去にする」 (赤穂市東有年) 春名 恵子
秀二「過去からの脱出赤いミニバイク」 (岡山市北区) 木下 草風
秀三「救急車秘密の過去をあばき去る」 (赤穂市中広) 大島 慶子
【 迷う 】村上氷筆 選
秀一「冠毛は委ねる風を思案する」 (岡山市東区) 永見 心咲
秀二「ゆきゆきて迷路炎の闇風の闇」 (倉敷市中島) 山本ひさゑ
秀三「雑音を拾うて迷う自我の耳」 (高松市川島東町)嶋村 幸
【 塩 】中田守正 選
天 「うす塩になれて余命のふちにいる」 (高松市国分寺町)坂東 弘子
地 「白粥に塩の香があり亡母想う」 (赤穂市加里屋) 大上三穂子
人 「塩むすびほわっと町の灯に馴染む」 (赤穂市木津) 垣内 雅美
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掲載紙面(PDF):
2013年11月23日(2063号) 4面 (9,308,403byte)
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[ 文化・歴史 ]
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