相生の寺に義士書状など7点
2013年11月23日
明顕寺所蔵の義士関連史料と内藤雅文住職(左)、米田末雄総代
書状を所蔵するのは、相生市陸本町の超日山明顕寺(真宗大谷派)。内藤雅文住職(62)の話では、前住職から「赤穂義士の神崎与五郎関係の書状」と聞かされていたが、一般に公開したことはなかった。神崎は城明け渡し後、元禄15年春に江戸へ下向するまで那波に居住。同寺は同年に那波の得乗寺から分寺したとされる。
市教委の解説によると、神崎の書状は妻「かつ」へ宛てた返書とみられる。母の気分がよいとの知らせを喜ぶ内容で、かな文字のやさしい筆跡に家族への思いやりが感じられる。
茅野の書状は、父が亡くなったことに対して悔やみを寄せた神崎への礼状。茅野を加判人(連帯保証人)とした神崎の借銀証文(元禄12年12月)も一緒に保管されており、ともに元美作津山藩の森家中だった両家が懇意だったことを示す。
また、萱野が神崎へ差し出した書状には、「子葉(大高源五の俳号)からも書状とともに一首届いた」とあり、俳諧を通じた3人の交流ぶりがうかがえる。
史料公開は12月15日(日)まで午前10時〜午後4時(入館は3時半まで)。入館無料。神崎が花岳寺の檀信徒だったことを示す「神崎家宗門改目録」(元禄12年)、神崎の父半右衛門が与五郎へ送った書状、津山藩家中時代の同僚とみられる2人から与五郎へ届いた書状も展示する。
史料を判読した市教委の小野真一・市史編さん担当課長(51)は「義士関連の書状がまとまって確認されたのは近年では珍しい。与五郎と家族、同輩との交流がうかがえて興味深く、ほぼ当時の状態のまま残っている点も貴重」と話している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2013年11月23日(2063号) 1面 (9,308,403byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
坂越の風景など写真展 [ 文化・歴史 ] 2017年02月10日和楽器に触れて能楽に興味 [ 文化・歴史 ] 2017年02月10日赤穂小金管クラブが大ホール公演 詩情豊かな版画 斎藤清展 [ 文化・歴史 ] 2017年02月04日素直な感性光るふれあい作品展 琴の演奏体験で和楽器に興味 多彩な喜怒哀楽 新春能面展 [ 文化・歴史 ] 2017年01月26日27日から群象の会展 [ 文化・歴史 ] 2017年01月26日「ふるさとの良さ伝えたい」児童劇 初心者向け能楽ワークショップ 3市町の狛犬集めた写真展 [ 文化・歴史 ] 2017年01月15日坂越鳥井町で15日「曳きとんど」 繊細な色調美 手描き友禅展 [ 文化・歴史 ] 2017年01月09日国際写真サロンで初入選 [ 文化・歴史 ] 2017年01月02日音色軽やか 雲火焼のオカリナ [ 文化・歴史 ] 2017年01月01日
コメントを書く