地獄絵に教えられる因果応報
2014年04月27日
高野・誓教寺で2年ぶりに公開された仏教画「三界六道図絵」
江戸時代中期〜後期のものとみられ、保存状態が良く色彩も鮮やかなまま現存。鬼から火あぶりなど様々な責め苦を受ける罪人たちの姿がおどろおどろしく描かれている。霜尾孝紹住職(71)によると、八大地獄が一幅ずつに分けて描かれたのは珍しいという。
法要では、軸装された仏教画を本堂に掲げ、霜尾住職が一幅ずつ解説した。現世で働いた悪事によって罪の重さが8段階に分かれ、地獄での罰は短くても500年は続くという話や、心で思っただけでも罪を犯したのと同じことになる、といった説話を拝観者は興味深そうに聞き入っていた。
地獄を題材にした教育絵本などで興味を持ち、初めて拝観したという新田のパート従業員、南有里子さん(45)は「悪いことをすると自分に返ってくる、というのは子どもの教育にも適しているのかも」と見入っていた。
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掲載紙面(PDF):
2014年5月3日(2086号) 4面 (8,455,327byte)
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