観光大使寄贈の錦絵50点を公開
2014年08月08日
歴史博物館の特集展示で公開中の忠臣蔵錦絵「誠忠義士伝」
「誠忠義士伝」は四十七士をはじめ忠臣蔵の代表的な登場人物を色彩豊かに描いた51枚揃いで弘化4年(1847)に江戸の版元が刊行した。「武者絵の国芳」と呼ばれた江戸後期の人気浮世絵師、歌川国芳(1797〜1861)の代表作として知られる。
古美術品オークションでうち50点を入手した赤穂観光大使の高松孝育さん(74)=豊中市=が「多くの人に見てほしい」と市へ一括寄贈。受贈記念展として保管先の同館で全点を披露することにした。
作品はいずれも縦約36・5センチ、横約25センチの大判で、絵の上部に人物の略伝が添えられている。保存状態は良好で、表情や服の模様といった細かい描写も見て取れる。今展では同館の所蔵コレクションの中から、国芳の兄弟子にあたる三代歌川豊国、弟子の歌川芳虎などが「誠忠義士伝」に影響を受けて描いた錦絵計18点も展示している。
8月31日(日)まで午前9時〜午後5時(入館は4時半まで)。水曜休館、8月13日は臨時開館。大人200円、小・中学生100円。なお、寄贈された「誠忠義士伝」を印刷したポストカード(17枚綴り)を一セット600円で販売している。TEL43・4600。
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掲載紙面(PDF):
2014年8月9日(2099号) 3面 (10,206,286byte)
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