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尾崎で刺傷事件、通り魔か

 2015年02月12日 
職員が見守る中、保護者に付き添われて下校する児童=尾崎小
 2月12日午前7時ごろ、赤穂市尾崎の60代女性から「息子が知らない人に足を刺された」と110番通報があった。会社員男性(34)が右足太ももに軽傷を負い、犯人は現場から逃走。警察が傷害事件として捜査している。
 赤穂署によると、男性は自宅ガレージの門扉を開けようとしていたところ、背後から男の声で「おはよう」と声を掛けられた。振り返らずに「おはようございます」と返事した直後、足に痛みを感じ、ズボンに穴が空いているのに気付いたが、すでに男は立ち去っていたという。
 傷口は長さ1〜2センチで、深さ0・5〜1センチ。男性は犯人を見ていないため、服装や人相、凶器は不明だが、同署は傷口から「鋭利なもの」が使われたとみている。男性は、男の声に聞き覚えはないと話しているという。
 現場は赤穂大橋東詰めから南約100メートルで、細い路地が入り組んだ住宅密集地。東約500メートルに尾崎小学校がある。近所の女性は「8時ごろに外が騒がしいので外に出たら警察が来ていて、初めて事件を知った」と話し、別の女性は「和歌山のこともあったので、物騒で怖い」と心配そうだった。
 事件発生を受け、尾崎幼稚園は正面玄関を除いてすべての戸や窓を施錠した上で玄関前に職員が立って警戒。尾崎小学校は授業終了時に児童を迎えに来るように保護者へ連絡し、保護者の都合がつかない児童は教職員が付き添って下校した。迎えに来た母親は「事件があったのは子どもたちがちょうど登校していた時間帯で、今思えばすごく怖い」と話し、別の保護者は「学校からメールが届いたのは発生から4時間半以上過ぎてからだった。もっと早く情報発信できなかったのか」と不満を口にした。
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