2015年06月27日
安全で迅速な消防活動に役立てようと警防計画の見直しのために行われている実地検証
安全で迅速な消防活動に役立てようと、赤穂市消防本部(西中克典消防長)は面積や階数が一定規模以上の建物を中心に警防計画の見直しを始めた。
消防車両を対象となる建物に乗り入れ、活動の妨げになるような電線や樹木など障害物の有無を調べる。今年度中に宿泊施設や大型ショッピングセンター、工場など約70施設を検証する予定。
警防計画は建物の構造や防火設備、周辺の道路状況などを調査し、消防が出動した際の進入路や車両の定着場所をあらかじめ想定しておくためのプラン。同本部は市消防計画に基づき、▽延床面積1000平方メートル以上の宿泊施設▽同1万平方メートル以上の工場▽主に7階建て以上のマンション▽危険物を保有する施設-などを対象に策定している。計画策定以降に近隣の建物や道路、電柱などの状況が変わっている場合もあり、情報更新に取り組むことにした。
21日に加里屋中洲の赤穂ロイヤルホテルで行われた実地検証では、同本部が保有する35メートル級のはしご車を乗り入れ、電線や建物に当たらずにはしごを伸ばせる範囲をチェックした。はしごの先端にあるゴンドラを最上階に横付け出来ることを確認。車両をベストの位置に停車するための進入方向や角度などを細かく記録した。
検証には予防課、救急課など各セクションから署員が参加した。後日に開く検討会でそれぞれが専門とする視点から意見を出し合うことで、ぬかりない計画を取りまとめると同時に本部全体で情報を共有する狙いがある。
消防関係者によれば、計算上は消火や救助が可能と思われていた建物でも、地面の傾斜や段差などのせいで、はしごが届かないことがあるという。今回の検証は、そうした例外に対する実効性のある代替策を準備することによって「できる限り、想定外をなくす」ことにある。
警防課第2係の木村隆彦係長(53)は「消防のプロとして現場の状況をできるだけ正確かつ詳細に把握し、市民の安全・安心につなげたい」と話している。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2015年6月27日(2141号)1面 (10,734,617byte)
コメント
消防署の方々が日々訓練され、技術の向上と維持に務められているのは当たり前ですよね。
私は、消防団員ですが、訓練らしい訓練をあまり受けた事が確かに無いですね。火災、水防に備え何らか訓練が必要ですね。団幹部の方々ご一考下さい。
投稿:訓練せんのかい?すんのかい? 2015年06月27日
訓練する消防署、我々市民は、頼もし思います。ご苦労様です。方やあまり殆んど訓練らしい訓練をしていない消防団、火災、水防に備え、年間スケジュールを組、訓練したらいかがでしょうか。他市消防団では、月一回何らか訓練していますよ。赤穂は、少な過ぎじゃあないですか?
投稿:訓練するのかい? 2015年06月27日
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