2015年07月01日
『日本の最も美しい図書館』に掲載された赤穂市立図書館
日本国内の図書館で特に建築造形にすぐれた施設を特集した書籍『日本の最も美しい図書館』(エクスナレッジ出版)がこのほど刊行され、中広の赤穂市立図書館(新家義行館長)が掲載41施設の一つに選ばれた。
学校附属の施設を含め4859館(平成26年4月、日本図書館協会調べ)ある国内の図書館から100館程度を候補としてピックアップ。写真を参考に出版社が選考した。
赤穂市立図書館は市制50周年記念事業として平成14年に加里屋中洲から現在の場所に新築移転した。「光あふれるパークライブラリー(公園のような図書館)」をコンセプトにした鉄骨鉄筋コンクリート造り2階建て。全面二重ガラス張りの北側壁面から自然光を取り込む設計が特長で、グッドデザイン賞(建築環境デザイン部門)を受賞した。同館によると、新築移転により貸出冊数は旧館時代に比べて倍増したという。
刊行された書籍では、同図書館を「昼と夜で違う表情を見せる洗練の読書空間」として4ページにわたって紹介。流下式塩田をイメージして配置されている書架、現代美術家の草間彌生氏が窓の装飾を手掛けた「おはなしのへや」、内部の明かりで建物が浮かび上がって見える夜の外観など写真4点を掲載している。
同図書館のまとめでは、記録が残る平成21年度以降、貸出冊数は下落傾向。年間延べ入館者数も22年度の約23万7000人をピークに減少している。
新家館長は「スマホの普及が背景にあるのかもしれません。滞在型図書館として居心地の良さをPRし、ゆっくりと読書出来ることの面白さを伝えていきたい」と話している。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2015年7月4日(2142号)4面 (10,998,848byte)
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