2015年07月04日
準決勝で市神港を降して播州初の決勝進出を決めた赤高ナイン=毎日新聞社提供
播州地方のチームとして初めて決勝戦へ勝ち進んだ赤高ナイン。地元でもたいそうな盛り上がりだった。
当時を知る人の話では、新聞販売所の店頭に得点経過をほぼリアルタイムで伝える張り紙があり、赤高の勝利が決まると大きな歓声が上がったという。
街中に「赤穂決勝戦へコマを進める」「赤穂堂々勝つ、声援をこう」などといった張り紙が掲出され、赤高生がオート三輪にマイクを付けて「応援団を募る」と呼びかけながら市内を走り回った。
準決勝の応援には小幡榮亮市長、米口高次議長も駆け付けた。当時の新聞記事によると、「赤穂市議会はこの快勝を喜んで、選手たちの旅費や滞在費を相当額負担することを決めた」とある。街全体が赤高の快進撃に沸き返った様子がうかがえる。
朝日新聞の取材に対し、渾大防順造コーチは「滝川さんの方が受身なので試合はやりいいと思っています」と強気のコメント。中原一三主将は「ベンチを信頼してとにかく滝川に捨身でぶつかります」などと語っている。
決勝前夜。赤高ナインが泊まる「やっこ旅館」の食卓にはビフテキやトンカツが並んだ。
高尾「敵に勝つ、言うてね。験担ぎ。美味かった」(文中敬称略)
[ 赤高ナイン熱戦譜 ]
掲載紙面(PDF):
2015年7月4日(2142号)3面 (10,998,848byte)
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