2015年07月11日
大会前の必勝祈願で大石神社へ参拝した赤高ナイン
昭和29年の全国高等学校野球選手権大会の兵庫予選大会決勝戦。先攻は赤高、後攻は滝川となった。当時も今と同じく、先攻後攻は試合前に両チームの主将によるじゃんけんで決めた。
木村によれば、「相手が強いときは後攻めを選ぶ。弱かったら、どっちでもええ」というのがチームの約束事だったというが、この大会で赤高は3回戦の灘戦以外はすべて先攻。主将の中原はじゃんけんが強くなかったのかも知れない。
高尾の記憶では、試合開始3時間前の午前11時ごろに球場入りした。決勝戦だけ試合前にシートノックだけでなく、バッティング練習もあった。
赤高ナインは全員帽子の下に鉢巻きを締めてグラウンドに姿を現した。チームは大会前、大石神社で必勝祈願。「鉢巻きも神社で祈祷を受けたものをOB会が用意してくれたんだと思いますね」(冨田)という。
鉢巻きを締めたまま試合に臨むつもりだったが、ノックを終えてベンチに戻ると大会役員から「外しなさい」と指導があり、素直に従った。定刻より少し遅れた午後2時3分、主審・鍛治川浩義がプレーボールを宣言し、試合開始を告げるサイレンが鳴り響いた。(文中敬称略)
[ 赤高ナイン熱戦譜 ]
掲載紙面(PDF):
2015年7月11日(2143号)3面 (12,666,009byte)
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