2015年07月19日
坂越湾を生島まで往復した坂越小の海洋訓練
坂越湾で19日、坂越小学校伝統の海洋訓練があり、6年生児童23人が沖合に浮かぶ生島まで往復約800メートルを泳ぎ切った。地域の自然に親しむとともに、小学校最後の夏に目標を達成する自信を付けた。
6月中旬から学校プールで練習を始め、隊列を組んで泳ぐ特訓も行い、本番に備えた。児童たちは伴泳の教員や地元の水泳少年団指導者など26人とともに海へ入り、「ヨーイコーラ、ドッテンコーラ」と掛け声を上げて生島を目指した。
生島に上陸して保護者が用意した飴湯で一息。地域住民らが見守る東の浜へ向けて再び一生懸命に手足を動かした。「大きく息を吸って」「もう少しや」などの声援を受け、全員が無事にゴールした。
塩本聡吾君(11)は「足がつかないから怖かったけど、ゴールできたときはうれしかった」と笑顔。練習で泳げる距離が約3倍に伸びたという釜増(かまます)萌(ほのか)さん(12)は「プールより水がずっと冷たかったけど泳ぎやすかった。泳げるのもきれいな海があるからで、大切にしないといけないと思う」と自然環境にも思いを巡らせていた。
訓練は明治時代の「海上運動会」の流れを汲み、幾度かの中断をはさんで昭和55年からは今年まで36回続いている。同校OGで伴泳者として10年ぶりに参加した小学教諭の永石敦子さん(22)=坂越=は「必死に泳ぐ子どもたちの姿に感動しました」と話した。
[ 子供 ]
掲載紙面(PDF):
2015年7月25日(2145号)4面 (11,166,940byte)
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