2015年07月25日
『よしこがもえた』 ○作/たかとう匡子、たじまゆきひこ ○新日本出版社
1945(昭和20)年7月3日は姫路が空襲に遭った日です。しかし、そのことを知っている人は少なくなりました。今から70年前…。どんどん忘れられていきます。
この絵本はその姫路空襲を題材にした話です。3年前の夏、明石にいる孫3人が墓参りで帰省したとき、この絵本に関心を持ったので、あの日の体験を話しました。
「その夜、B29というアメリカの爆撃機の轟音(ごうおん)でとび起き、外へとびだした。
東の空が真赤に染まり、その中をキラキラ光るものが次から次へと落ちていったんだ。
次の日、学校へ行くと、1メートルくらいの長さの濃い緑色をした六角形の棒がいっぱい落ちていた。前の晩に光りながら落ちていたのは、全部爆弾だったんだ」
3人の孫たちは、だまって私の話を聞いてくれました。
私は、70年前の姫路空襲が忘れられず、誰かが絵本にしてくれないかと長年思っていました。私より2歳若い著者が絵本にしてくれたおかげで、孫たちに体験を伝えることが出来ました。
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『よしこがもえた』○作/たかとう匡子、たじまゆきひこ○新日本出版社
[ 絵本で世界を旅しよう ]
掲載紙面(PDF):
2015年7月25日(2145号)3面 (11,166,940byte)
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