2015年07月25日
第36回全国高等学校野球選手権大会兵庫予選大会決勝、滝川−赤穂の得点経過と先発選手=1954年(昭和29)8月5日
石橋は2番山田も詰まらせた。三塁方向へ高いバウンドのゴロ。サードの塩崎よりも早く、マウンドを駆け下りてきた石橋が打球を処理したが、振り向きざまに投げた一塁への送球がワンバウンドになり、石橋にエラーがついた。
3番筒崎には初球はカーブでストライクを取ったが、外角の直球が2球続けてボール。真ん中に投げた4球目を一・二塁間へうまく流し打たれ、一死一・二塁のピンチで滝川の主砲・喜吉を迎える事態となった。
喜吉文雄は高校卒業後、大映スターズに入団したスラッガー。思い切りの良いスイングで今大会も安打を量産しており、石橋にも初球から襲いかかった。
球足の速い打球がマウンドの左側を抜けたが、そこに遊撃の中村がいた。中村はグラブに収めた打球を二塁ベースカバーの勝本へトス。勝本が一塁へ転送し、ダブルプレーを完成させた。
強打者にもひるまず勝負に出た石橋の度胸と鍛えられた内野守備がピンチをしのいだ。
次の回、今度は赤高にチャンスが巡ってきた。(文中敬称略)
[ 赤高ナイン熱戦譜 ]
掲載紙面(PDF):
2015年7月25日(2145号)3面 (11,166,940byte)
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。