2015年08月01日
三木宏志さん方のベランダで羽化したベニイトトンボ=三木さん提供
準絶滅危惧種のベニイトトンボが加里屋の医師、三木宏志さん(58)方で羽化。兵庫県内では神戸市西部と明石市でしか生息が確認されていない種で、貴重な発見だ。
三木さんによると先月22日、自宅ベランダで飼っているメダカの水槽で体長3センチほどのイトトンボが1頭羽化。市内で多く見られる薄緑色のアオモンイトトンボとは異なり、羽化後に体の色が赤く変化していったという。
写真を専門家に送ったところ、「間違いなくベニイトトンボ」と同定。さらに、6日後にも別の1頭が羽化した。成虫が水槽に産卵したか、水槽に入れた水草に卵が付着していたとみられるが、三木さんは「今年に水草を入れ替えなかった水槽にもヤゴが生まれたので、成虫が卵を産んだ可能性が高い」と推定する。
長年トンボの観察を趣味にしている三木さん。「一度は見てみたいと思っていたベニイトトンボが、まさか自宅のベランダで羽化するとは」と驚きと喜びを隠さず、「もし、体の赤いイトトンボを見かけたら教えてほしい」と話していた。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2015年8月1日(2146号)4面 (10,527,737byte)
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