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入院中の祖母へ歌声プレゼント

2015年08月05日

  • 気持ちのこもった歌声が響いた赤穂高校音楽部の慰問コンサート

    気持ちのこもった歌声が響いた赤穂高校音楽部の慰問コンサート

 重い症状で入院している部員の祖母を元気づけようと、赤穂高校音楽部(浅井智恵顧問)が5日、中広の赤穂市民病院で慰問コンサートを開催。1階ホールで合唱と独唱を披露した。
 相生市山手の福田富子さん(86)は先月中旬の赤穂高校文化祭で孫の是常晃洋(これつね・こうよう)君(15)=1年=が在籍する音楽部のステージを楽しみにしていたが、療養のための入院が重なって見ることが出来なかった。「おばあちゃんに歌声を届けたい」という是常君の思いに顧問と仲間が共感。同部の提案を病院が受け入れ、出張コンサートが実現した。
 前半は是常君がショパンの「幻想即興曲」をピアノ独奏。福田さんの主治医、武居(たけすえ)晃平医師(29)も特技のピアノでベートーヴェンを奏でた。後半は生徒13人が「ありがとう」「ふるさと」などを合唱。入院患者や来院者約60人が集まったホールにピュアな歌声を響かせた。
 これまでスマホ動画で孫の演奏を聴いていた福田さんは車いすに乗って最前列で鑑賞した。「荒城の月」をバリトン独唱する孫の姿に目を細め、「声を聴けてよかった。成長してくれてうれしい」と感涙。是常君は「おばあちゃんや患者のみなさんが元気になりますように、という気持ちをしっかり込めることができました」と話し、祖母をいたわっていた。


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掲載紙面(PDF):

2015年8月8日・第2部(2148号)2面 (6,481,900byte)


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