2015年09月12日
ガンビアで訪れたワニ園
一年につき20日間以内の国外旅行ができる「任国外旅行制度」を利用して8月25日〜27日の3日間、協力隊同期2人とガンビアに行ってきました。
みなさんはガンビアという国をご存知でしょうか。領土はガンビア川に沿って東西に細長く、海以外の三方をセネガルに囲まれています。
そうした国境の線引きは、英仏の植民地問題に起因します。18世紀半ばには全域がイギリスの植民地となった後も争いは終わらず、1783年のヴェルサイユ条約でセネガル川流域は仏領、ガンビアは英領となりました。1981年7月にガンビアで発生したクーデターをきっかけに、翌年2月に「セネガンビア国家連合」が発足しましたが、主権争いや言語の違いなどから対立が深まり、89年に別々の国家に戻りました。
旧イギリス領のガンビアは公用語は英語ですが、セネガル人も話すウォロフ語やマンディンカ語といった現地語も頻繁に使用されています。今回はバスとタクシーを利用し、陸路で入国しました。
ガンビアは「ダラシ」、セネガルは「フランセ―ファ」という通貨を使用しています。1ダラシ=13フランセーファ(2・6円程度)です。外国ではよくあることですが、通常より高い値段を提示してくる人たちがいます。そのたびに通貨換算に頭を悩まされました。
食べ物はセネガルとほぼ同じでしたが、パームオイルをより多く使用しており、お米はより柔らかく炊かれていました。また、クッキーが比べ物にならないほどおいしく、種類も豊富でした。海と川に面しているので魚も安く、3人で4匹(60ダラシ=約160円)を食べてお腹一杯になりました。
シーズンはずれで観光客は少なく、のんびりと楽しむことができました。やっぱり陸続きの国。文化は共通するものが多く、両国に大きな違いは感じられませんでした。また、この海を見に、ガンビアに帰ってきたいと思った3日間でした。
[ チコのセネガル通信 ]
掲載紙面(PDF):
2015年9月12日(2152号)3面 (11,855,742byte)
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