2008年09月11日
自治体財政健全度の判断材料となる指標の算定結果が10日、県から発表され、赤穂市は「将来負担比率」が273・5%で県下ワースト3位であることがわかった。また、「実質公債費比率」は16・0%で平成18年に数値公表が始まってから初めて18%をクリアし、起債に国や県の許可が必要な「許可団体」を抜け出した。
いずれも9月5日現在の算定結果で速報値としてとりまとめたもの。
標準財政規模に対する将来負担額の割合を示す「将来負担比率」は今年から公表された指標。赤穂市は、財政健全化計画の策定を義務付けられる基準値の350%までは至らなかったものの、淡路市、篠山市に次いで県下で3番目に高かった。
「実質公債費比率」は、自治体の収入に対する借金の割合。過去3年平均で算出し、今回は平成17―19年度が対象となる。
赤穂市は22・0%でワースト6位だった昨年から6ポイント改善。ただし、数値減少の大きな要因は算定方法の変更が主で、「変更分を除外した場合の数値は21・9%」(市財政課)とほぼ横ばい。
算定結果について市財政課は「将来負担比率が高いのは、下水道など都市基盤整備を先行して実施してきたためで、以降は実質公債費比率とともに下がっていく」と説明。「今後も6次行革大綱に基づき、収支バランスに注意しながら健全な財政運営に取り組んでいきたい」と話している。
最上下位と近隣の自治体の算定結果は次のとおり。
▽将来負担比率=〔1位〕播磨町(マイナス96・8%) 〔23位〕たつの市(168・7%) 〔28位〕相生市(203・0%) 〔35位〕上郡町(233・2%) 〔39位〕赤穂市(273・5%) 〔41位〕淡路市(371・0%)
▽実質公債費比率=〔1位〕播磨町(4・8%) 〔17位〕たつの市(15・2%) 〔19位〕赤穂市(16・0%) 〔21位〕相生市(16・1%) 〔28位〕上郡町(17・4%) 〔41位〕香美町(27・4%)
[ 政治 ]
掲載紙面(PDF):
2008年9月13日(1812号)1面 (8,968,464byte)
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