2015年10月23日
洗練された演奏で満員の観客を魅了した初日公演
「ル・ポン国際音楽祭2015 赤穂・姫路」は23日開幕。赤穂ゆかりのバイオリニストでベルリンフィルハーモニー・第一コンサートマスターの樫本大進氏(36)ら一流アーティストが華麗に演奏を披露した。
幼少期を赤穂で過ごした樫本氏の発案で平成19年に始まった同音楽祭は赤穂と姫路の2市共催となって4年目。「音楽と平和、人と人との絆を結びつける音楽祭にしたい」と自ら音楽監督も務める同氏の呼び掛けでドイツ、フランス、イスラエルなど6カ国計11人が出演する。
中広の赤穂市文化会館ハーモニーホールで行われた初日のプログラムはモーツァルトのピアノ三重奏曲、シューベルトの弦楽五重奏曲など3曲。樫本氏はチェロ、ピアノとの三重奏でシェーンベルク「浄められた夜」を演奏し、大ホールを埋めた満員の観客から大きな拍手を浴びた。
最前列で鑑賞した福崎町の自営業、滝脇久美子さん(40)は「演奏者の息づかいまで聞こえてくるようでした。樫本さんの演奏は細やかで、音に表情を感じました」と感銘を受けていた。
音楽祭は29日まで全6ステージ。チケットは27日(市文化会館、午後6時半開演)のみ残席わずかあり。Tel43・5144。
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