2015年10月29日
横浜市内の大型マンションで不適切な杭工事や地盤調査の不正が発覚した旭化成建材(本社・東京都千代田区)が過去10年間に杭打ち工事を請け負った物件が、赤穂市内に2件あることが28日にわかった。市によると、「2件とも市所有の物件ではない」という。
同社が22日に公表した資料によると、過去10年間では45都道府県で計3040件の杭工事実績があった。兵庫県内では集合住宅、工場・倉庫、医療・福祉施設など89件あり、公共施設も1件含まれていた。同社は県の求めに応じて物件名称、場所、施工時期、杭本数を記載したリストを28日に県に提供。県は同日、県内各市町に該当分を情報提供した。
赤穂市建設経済部によると、市内の2件はいずれも公共施設ではなく、「現時点では物件名の公表は考えていない」としている。「適切な設計と施工がされていることを祈っている。国の調査結果が県から報告されるのを待ちたい」と話している。旭化成建材は3040件すべてで施工データの流用などがなかったか調べ、11月13日までに国土交通省へ報告することになっている。
[ 社会 ]
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。