赤穂民報

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《高野産廃》県が年内許可の見通し

2015年11月06日

 高野の山林を予定地として設置許可申請中の安定型産廃最終処分場をめぐり、事業者のリングユニオン(前ツボタクリーン、今年7月に社名変更)が、環境保全協定締結や水質検査結果報告などを求めた赤穂市の要望を兵庫県の指導に従って受け入れる意向を文書で示した。
 許可権を持つ県は「赤穂市に異存がなければ、許可に向けた手続きを進める」としている。同計画について、「市民の不安が払拭されない限り反対」としている明石元秀市長の対応が注目される。
 同計画をめぐっては昨年12月、豆田正明市長(当時)が▽許可外廃棄物の混入を防ぐ監視体制などの充実▽環境アセスメントの再調査▽水質保全の管理目標値設定と維持管理計画作成、目標値を超過した場合の対策−など11項目を求める意見書を県知事へ提出。県はその内容に基づき、事業者を指導した。
 今回の文書は、「指導に対する見解や回答を事業者がまとめたもの」(西播磨県民局環境課)で先月16日に県が受理し、23日に赤穂市へ情報提供された。市によると、事業者は市が要望した11項目について、いずれも受け入れる意思を示しているという。
 廃掃法に基づく許可申請手続きの手順としては、県が専門家の意見を聴いた上で許可を判断するステップへと移る。県は「早ければ11月中、遅くとも12月中旬には専門家の意見聴取を終える予定」(環境整備課)と話している。
 明石元秀市長は高野の産廃処分場建設計画について今年1月の市長選で「安全性を確認できない限り反対」と表明して初当選。当選後のインタビューでは、「市民の不安が払拭されない限り反対」と発言した。豆田前市長が提出した意見書については3月の市議会で、「赤穂市長として立場上、承継している。提出した文書についても責任がある」と答弁している。
 リングユニオンは「引き続き、県と市の指導を受けながら事業を進めていきたい」と話している。


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掲載紙面(PDF):

2015年11月7日(2160号)1面 (11,281,861byte)


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